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24 * ページ24

ご飯も食べて、お風呂も入って、リビングのソファーでのんびりしていた。


というか、何をすればいいのかわからず、ぼーっとしていた。




カラスの家にいる時は、本棚から漫画を拝借して読んだり、日本から新しいゲームを送ってもらったからと、一緒にやったり、YouTubeで最近日本で流行ってる歌を聞いたり。

気づけば日を跨いでるなんてことはしょっちゅうなんだけど、まこちゃんの家にはゲームも漫画も見当たらない。








《何?》

「……」

《おーい?》

「……暇。」

《は?》







お風呂にいったマコちゃん。

好きに使っていいからと言われたけど、何をどうすればいいのかさっぱり。
今日は見たいテレビも無いし。



てことで、とりあえずカラスに電話してみた。


が、何言ってんだこいつ。みていな、バカにしたような笑いが聞こえる。







《暇って。長谷部さんは?》

「お風呂。」

《ミスチルのDVDあるだろ?》

「もう何回も見たもん。」

《んー…。あ、あれは?ほら、お前いっつも見てるやつ。》

「曜日が違う。」

《携帯でゲームしとけ。》

「ゲーム入れて無い。」

《口答えばっかかよ。》

「口答えじゃないもん。事実だもん。」

《あー、はいはい。》







チッ、めんどくせぇな

なんて声がかすかに聞こえたような気がしたけど、暇潰しの相手がいなくなるのは困るから、聞こえなかったふりをしよう。







「ねぇ、」

《ん?》

「カラスの…お母さんは、どんな人なの?」

《……何で?》

「今日、マコちゃんお母さんから電話かかってきてたから。きっと、心配なんだろうなって。」

《ふーん。俺の母さんは、》







話を聞く前から、なんとなくわかっていた。

カラスは、凄く愛されて、大事に育てられてきたんだろうなって。



誰にでも平等で、こんなめちゃくちゃな性格の私の相手もしてくれる。

そんな人、今までは居なかった。






《お前は?》

「私?」

《何か覚えて無いの?》

「………」

《…ごめん、何でも》

「ママは…、ママは、優しかった気がする。もう顔は覚えて無いけど、あの時も、優しかった気がする。」








もう遠い昔の記憶だけど、顔は本当に覚えて無いけれど、雰囲気はなんとなく覚えてる。


優しくて、いつも笑ってたような…。





”迎えに来るからね”


そう言って私の前から消えて、もう直ぐ20年になるけれど。

25 makoto→←23 *



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Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、初めまして!次章は少しずつ……ですが、辛い場面もあるかもしれません…。次もお楽しみ頂けるように、頑張ります! (2015年5月26日 10時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - 澪さん» 口がポカーンとなる衝撃でした。この呼び名、お互いに変わる日はくるんですかね?眠れなくて次章作成しちゃったので、宜しければご覧ください。 (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» いえいえとんでもない!カラス内田(芸名?笑)、包容力を兼ね備えてるのでしょうか?実は、言いたい放題言い合えるだけで…(笑) (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - miiiruさん» 正面衝突!?大丈夫ですか?私は、発作でも起きたかと思うほど心臓がバクバクしておりました。今もちょろっと(笑)内田さんがここから先、多く笑って下さることを祈ります。 (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - agnellaさん» そうですね。優しく見守ってきた長谷部さん。思わぬ泥棒?の出現ですね。あれは、忘れもしません。小学校の頃の林間学校でカラスがカレーのルーの箱を持って飛んでいき……(笑) (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年3月19日 23時

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