1 maya ページ1
絢「吉田さん、座ってていいのよ?」
麻「いやいや、手伝いますよ。いつも内田がお世話になってますし。」
絢「それが私の仕事だもの。」
ふふふ、と笑いながらせっせとご飯の準備に取り掛かるのは、ウッチーのお手伝いさんの絢子さん。
日本人の女性で、とても優しい人。
ウッチーがドイツに移籍してきてから、ずっとお手伝いをしてくれてる方。
本当にね、いい人なんですよ!
リビングに脱ぎ散らかしてある、綺麗なのか汚いのかわからない服は拾って、すぐ洗濯して下さる。
『あ、忘れてた。麻也の分も飯いるんだった。』なんて、俺が来た時に思い出したように言っても、嫌な顔一つせず「はいは〜い!」と笑顔でご飯を作って下さる。
こんな引きこもり野郎の面倒を文句一つ言わずに面倒を見てくれる絢子さんに、俺は頭が上がらないよ。
お世話になってる張本人は、『絢子さ〜ん。今日の飯何〜?』と、ソファーに寝転びながらパソコンから視線を外さずに言うけど。
「お前何様だよ!内田様か!?あ!?」なんて、心の中で思ってるけど、口には出せない俺。
麻「あれ?煮込みハンバーグっすか?」
絢「そうよ。」
麻「珍しいっすね。いつも、おろしポン酢ソースなのに。」
絢「ジャンケンで決まったのよ。その時の内田さんの顔ときたら、ふふふ。」
あー、想像できるぞ。
運任せでジャンケンした結果負けて、でもブツブツ文句言いながらパソコンに向かう姿が。
絢「それにしても、よく眠ってるわね。」
麻「お子ちゃまですからね。」
絢「Aちゃんは、猫みたいね。」
そう、最近になって、絢子さんにお世話になるのが1人増えた。
いつの間にか仲良くなってるこの二人。
Aちゃんは、頻繁にウッチーの家に来るようになっていた。
たぶん、Aちゃんが休みでウッチーが遠征じゃなかったら、絶対と言っていい程来ている。
絢「内田さーん、Aちゃーん。出来ますよ〜。」
『……ん…、』
「んん……、」
パソコンに片手を乗せて、メガネをかけたまま口を開けて寝ているブサメンと、クッションを抱えて猫のように丸くなって寝ているAちゃん。
どうしてこの2人がこんなにも仲良くなったのか、誰も知らない。
俺にですら教えてくれない。
勿論、長谷部さんだって知らない。
Aちゃんがこんなに頻繁にウッチーのとこに出入りしてるかさえも知らないんじゃ…。
457人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Elua(プロフ) - すんさん» すんさん、初めまして!次章は少しずつ……ですが、辛い場面もあるかもしれません…。次もお楽しみ頂けるように、頑張ります! (2015年5月26日 10時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - 澪さん» 口がポカーンとなる衝撃でした。この呼び名、お互いに変わる日はくるんですかね?眠れなくて次章作成しちゃったので、宜しければご覧ください。 (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - はやさん» いえいえとんでもない!カラス内田(芸名?笑)、包容力を兼ね備えてるのでしょうか?実は、言いたい放題言い合えるだけで…(笑) (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - miiiruさん» 正面衝突!?大丈夫ですか?私は、発作でも起きたかと思うほど心臓がバクバクしておりました。今もちょろっと(笑)内田さんがここから先、多く笑って下さることを祈ります。 (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - agnellaさん» そうですね。優しく見守ってきた長谷部さん。思わぬ泥棒?の出現ですね。あれは、忘れもしません。小学校の頃の林間学校でカラスがカレーのルーの箱を持って飛んでいき……(笑) (2015年5月26日 9時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Elua | 作成日時:2015年3月19日 23時