心の睨めっこ(11)

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ドイツよりもゆっくりなスピードの日本の高速道路。

車でも結構時間かかるし、足に負担かかるんじゃないかと思って辞める？て提案したけど、篤人は行くよって。



内心、めちゃくちゃ嬉しかったりする。







『お、もうちょいだ。』

「海綺麗。」

『散歩がてら行けるかもよ？』

「本当？」

『だって、すぐそこ海だし。』








海には憧れがある。

いつか、ダイビングとかもしてみたい。



人魚みたいに海の中を自由に泳げたら、凄く楽しいんだろうなー。

なんて言ったら、絶対篤人にバカにされるから、絶対に口に出して言わないけどね。








『はい、到着でーす。』

「お疲れ様でした。」

『お疲れっしたー。っし、行きますか。』







良い天気。


雲がちらほら浮いてるけど、太陽も負けずにしっかり顔を出してる。


平日だからか、駐車場は大きい割りに少ない台数な気がする。








『とりあえず、順路通りに回るか。』

「うん。」







夢に見た水族館！！！

憧れの水族館！！！！



何を隠そう、私は水族館初めてなのだ。








「うわー！凄い！綺麗！！」

『おー。』







お魚がいっぱいいるー！

海の中にいるみたい！！






『思ってたよりすげぇわ。見て回るだけでもここまで凄いなら、そりゃ人気出るはずだわ。』

「想像以上。」

『ショーも見る？』

「もちろん！楽しみにしてたんだー。」

『そ。』







中を見て回るのは勿論、イルカショーが1番の楽しみ！！

ショーの時間までまだ少しあるから、ゆっくり見て回る。









「綺麗〜…。」

『クラゲってなんか不思議だよなー。』

「可愛いのに、刺されたら痛いんでしょ？人は見かけによらず、だよね。」

『人じゃねぇけどな。』

「うるさいな。」








携帯の中にどんどん水族館の写真が増えていく。






カシャッ







「……撮った？」

『撮った。いい感じじゃね？自然で。』







私が水槽の中を見ているとこをいきなり写真に撮られた。

向けられた篤人の携帯の画面には、水槽を見ている私がたしかに映ってるんだけど、背景は違う水槽がいい感じに写り込んでいる。


instaで沢山見た。

みんなお洒落な写真を撮ってた。


撮りたいなって思ってるのも確かだけど、篤人と来た記念に、2人での写真も欲しいんだけどなぁー…。

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