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「大丈夫だもん。」

誠「ダメ。危ない。」

「1人で帰れるもん。」

誠「万が一を考えて。」








このやり取りが始まって、もう5分経とうとしている。




確かに、女の子が一人でこんな夜に出歩くのは危ないと思う。


けどさ、小さい時から住んでるんでしょ?
しかも、長谷部さん家から歩いて5分のとこに住んでんでしょ?



大丈夫じゃね?









誠「わかった。じゃ、俺が送るよ。ウッチー、待ってて。」

「ダメ!マコちゃん、足怪我してるじゃん!」

誠「平気だよ、ちょっと歩くぐらい。」

「ダメ!」

誠「じゃ、ウッチー頼める?」

『べつにいいけど。』

「やだ!1人で帰る!」









あー……、イライラする。



先輩の一応友達で、先輩の頼みだから大人しく我慢してるけど、麻也の友達とかだったら俺、間違いなくキレてるな。





別に歩いても問題無い怪我なんだけど、そこに気を使えるのは良いと思う。


けどさ、本当に俺に対する態度何なの?

嫌いとかデケェ声で言われるし。









誠「俺かウッチーか、どっちかだよ。」

「……湯冷めするじゃん。」

誠「はい、ウッチーで決定!ウッチー、よろしく。」

『ん。』

誠「じゃあね、Aちゃん。またおいでね。」

「バイバイ。おやすみ。」

誠「おやすみ。」









さっみぃ…。

雪チラついてんじゃん。




横をチラッと見れば、マフラーで顔の半分を隠してる。




視線を下げれば、見覚えのあるモノが目に入った。









『うちのチーム、好きなの?』

「はぁ!?なっ、何で!?」

『それ。』









山田のポケットから出てる、うちのチームのロゴのキーホルダーを指差せば、慌ててそれをポケットに突っ込む。









『Schalkerなんだ。』

「ち、違うもん。」

『大事なモノにキーホルダーつける時って、好きな何かのキーホルダーだよね。それ、家の鍵っしょ?』

「…た、たまたま、これしかなかったの!」

『へー。たまたまねぇ。ヴォルフスブルクじゃなくて?』

「……たまたまだもん。」









この子、別に悪い子じゃない。

不器用な子なんだな。









『ここ?』

「うん。」

『そ。じゃ、俺帰るわ。バイバイ、Aちゃん。』

「や、山田花子だもん!」

『はいはい。山田、またな。』

「…送ってくれて、ありがとう。」









自然に出た言葉は"またな"。

頭をポンポンってしたのは、山田の頭の高さが丁度良い位置にあったから。




ただ、それだけ。

7→←5 makoto



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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時

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