5 makoto ページ5
今日のうちは、少し賑やかだ。
いや、言うほど賑やかでもないんだけど、2人以上人がいるのが珍しい。
誠「手伝うよ。」
「大丈夫だよ。」
最近仲良くなって、うちによく来るようになったAちゃん。
小さい時からヴォルフスブルクに住んでいて、色々オススメの店や場所を教えてくれた。
そして、ミスチル好きということで、意気投合。
誠「ウッチー、苦手?」
「ううん、べつに。」
誠「何でscheißeなんて言ったの?Aちゃん、Schalke好きじゃん。」
「……べつに。」
ツンデレ、と言えばいいのだろうか?
ヴォルフスブルクに住んでるけれど、AちゃんはSchalkeが好きで、うちのホームでSchalkeとやる時は必ず観に来てるらしい。
だから今日、ウッチーと会えば喜ぶかなって思ったんだけど、逆の反応ばかり。
『おっさきー。』
誠「おー。コーヒー紅茶いれるけど、飲むか?」
『オレンジジュース。』
「……自己中。」
『あ?』
誠「Aちゃん。」
ぷいっとそっぽを向いてぽそっと言うけれど、それはバッチリウッチーに聞こえていた。
舌打ちをしてリビングに向かったウッチーとAちゃんのこの態度に、俺は苦笑いしか出来ない。
ふと気付いた。
Aちゃんがそっぽを向いたことで、髪の毛で隠れていた耳が少し見えて、若干赤くなっている。
誠「Aちゃん。もしかして、照れてる?」
「なっ、なっ、何言って!」
誠「あ、もしかして、ウッチーの事好き?」
「ちっ、違っ!」
誠「何だ、そうなのか。」
「違う!」
誠「もっと早く言ってくれればよかったのに。サイン貰いなよ。あいつ、頼めば書いてくれるよ?」
「違う!私、内田篤人嫌い!」
いや、この反応は絶対好きだろ。
必死に否定するAちゃんのこんな姿を見るのは初めてで、見ていて面白い。
『嫌いでもいいから、早くしてくんない?』
おっと、聞かれたか?
このムスッとした顔は、聞かれたな。
照れ隠しとは言え、大きい声で嫌いなんて言われちゃ、やっぱり良い気分にはならないよな。
後でフォローしておこう。
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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時