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「本当にごめんなさい。これ、サービスです。」








そう言って山田が持ってきた" メニュー・ハセベ "は、いつもの倍の量。

肉は2枚になってるし、横に添えられてるマッシュポテトも倍の量だし、パスタもこんもり。




流石の麻也も目が点になっていた。








麻「ウッチー、食えるよね?」

『ん。』

永「可愛いだろ?Aちゃん。」

『は?可愛い?』

麻「発想が面白いっすよね。」

誠「ブログのネタに出来るな。よかったな、麻也。」

麻「あ、本当だ。メモっとこ。」








そう言って、携帯のメモにいそいそと文字を打ち込む麻也。



って、この人らマジ?

あいつの事、可愛いとか思っちゃってんの?




え、どこが可愛いの?


初対面で自己紹介が" 山田花子 "て言うとこ?
不貞腐れてる顔?

この人達、女の趣味大丈夫?







永「篤人何だよ。その哀れむような目。」

『…や、先が心配だなって。』

麻「Aちゃんって何歳っすか?」

誠「麻也の1個下。」

麻「え、そうなんすか?もっと下かと。」

『精神年齢は間違いなくかなり下。』








麻也のお皿からお肉を一切れ取って口に放り込んで口をモゴモゴ動かしていると、殺気を感じて振り返った。



どうやら、本人に聞こえてたらしい。

俺、めっちゃ睨まれてる。








麻「いやー、ウッチーの方がっ…!」

永「机の下で麻也の足踏んでるようじゃ、篤人の方が下かもな〜。」

誠「ウッチーとAちゃんって、仲良しなのか悪いのかわからない。どうなんだ?」

『は?仲良しも何も無いっしょ。』








長谷部さんは、俺らのどこをどう見て仲良しだと思ったんだ?


たまに天然っぷりを発揮してくれるけど、もうここまでくるとどうしようもない気がする。








誠「Aちゃん、お水4つ貰える?」

「はい。」







もうすぐ空になりそうな俺らのグラスを見て、頼んじゃう辺りは完璧なんだけどなー。








「どうぞ。」

永「ありがとう。」

『ぶーっ!』

麻「うわっ!」

誠「ウッチー、汚いぞ。」

永「麻也、大丈夫か?」

『塩っぺぇ!お前、塩入れたな!?』

「何のことでしょうか?」








さっき聞こえてたのも根に持ったらしい山田は、俺に塩水を出したようだ。


何の疑いも無く勢いよく口に入れた俺は、あまりの塩っぱさに吹き出した。




麻也の顔に見事にかかったのは、こいつの顔面積が広いからって事で。

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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時

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