25 makoto ページ25
箱の中にはまだいくつかケーキが残っていたけれど、" ご褒美 "をウッチーに食べられてしまったAちゃんは、悲しそうに箱の中を見つめた。
結局、2番目に好きらしいアップルパイを選び、食べ終えて少し話してから、家まで送った。
『長谷部さんさ、』
誠「ん?」
『……や。なんでもない。』
ゲーム機から目を離し、俺をチラッと見たウッチーはそう言うと、またゲーム機に目線を戻した。
さっき、Aちゃんを送って行った時も「あいつから、何か聞いた?」と聞かれた。
この二人、何かあるのか?
あ、もしかして、
誠「二人、付き合い始めたのか?」
『はぁ!?あ、やべっ!あー…。変な事言うから、狩失敗したじゃん。』
誠「違うのか?」
『あのさ。今日で会うの何回目?あの態度のあいつが、俺と付き合うと思う?』
誠「ウッチーの事が好きだから恥ずかしがってるとか。」
『……それ、本気で言ってたら引くわー。』
何故か、哀れむような目で見られる。
俺とAちゃんがこんな風に仲良くなるまで、結構時間かかったけれど、ウッチーとAちゃんは何だかんだありつつも、もう仲良しだと思う。
好きな人には中々素直になれないってのがAちゃんっぽい気もするし。
けど、ウッチーの恋愛レベルは低いって麻也が言ってたしなー…。
『長谷部さんさ。歳の割に、恋愛の事全然わかってないよね。』
誠「お前に言われたくないよ。」
『いや、下手したら俺より下かもよ。』
いや、それはないな。
絶対ウッチーよりは、俺の恋愛レベルは上のはず。
付き合ったら連絡はマメにするし。
なんなら、毎日電話するのも大丈夫だし。
ウッチーは、相手の事なんか放置だろうし。
『…あいつ、可哀想。』
誠「ん?何か言ったか?」
『別に。寝よ。おやすみー。』
俺もそろそろ寝ようかな。
明日は欧州会。
と言っても、結局集まったのは永嗣と麻也とウッチーの、おなじみの4人だけ。
ウッチーのリクエストで、Aちゃんが働いてるカフェでご飯になったけど、大丈夫かな?
永嗣は何度か会ってるけど、麻也とは初めてだし…。
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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時