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子供達と同じ目線になるようにしゃがんで、笑顔で話す山田。

あのムスッとしてる表情からは、こんな風に笑うだなんて想像出来なかった。









ユ「みんなあの子に凄く懐いてるね。」

『 な。…あ。』

ユ「あ、こっち見た。なんか、驚いてるね。ウシーのファンなのかな?」









ずーっと見ていたからか、いい加減こちらの視線に気づいたようで、山田がチラッと見た。



山田もきっと俺がこの場所に居るとは思わなかったのだろう。

チラッと見ただけだったんだけど、芸人さんがするような見事な二度見をして、目を見開いてる。









『俺、ちょっと行ってくるわ。』

ユ「ウシー、ファンサービスは愛想良くね。」

『うるせぇよ。』









山田の方に向かって歩けば、今度は口をパクパクし始めた。



心底驚いてますって顔だな。


ブスッとした顔ばかりだったから、今の表情ですら新鮮に思えて、なんだか面白い。









『よぉ。』

「な、なな、何で!?」

『仕事の一環。』

「仕事!?あ、そっか。あんたも一応シャルケの一員か…。」

『一応じゃねぇし。つぅか、お前こそこんな所で、』

「じゃ!」

『あ、おい!』









自己中って言葉は、こいつの為にあるんじゃないだろうか。


好き勝手に言ったと思えば、俺の話は聞かずに足早に去っていく。









『おい!』

「何で着いてくるのよ!」

『人の話聞けよ!』

「聞く話なんてない!着いて来ないで!」

『何でここに居んだよ!』

「うるさい!着いて来ないでよ!ストーカー!!」

『はぁ!?』









走れば簡単に捕まえる事が出来たんだけど、それは何だか違うような気がして、一定の距離を保ちつつ早歩きで着いていたけれど、あいつは走り始めて院の門を潜って出てった。



俺個人出来てるならあれだけど、今は一応仕事中。

勝手な行動は出来ないと思い、院内のグランドに戻った。









≪ウシー、Aを知ってるの?≫

『まぁ。あいつ今、ヴォルフスブルクに住んでるっしょ?』

≪そうなの。遠いのに、こうやって定期的に帰って来てくれて、嬉しいわ。≫

『…帰ってくる?』

≪Aもここ出身よ。無愛想な所あるけれどー……≫









ニコニコしてるドイツ人のおばちゃん先生。


何か言ってたけど、俺の頭の中には入ってこなかった。







あいつが、ここの孤児院出身…?





サラッと投下された言葉は、俺の思考回路を止めるのには十分な材料だった。

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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時

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