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何故か、あいつに完全に嫌われてる俺。

まぁ別にいいんだけどさ。









誠「お前、ちゃんと謝ったら?」

『は?何が?』

誠「初対面で鞄ぶつけた事。」

『いや、ちゃんと謝ったじゃん。見てたっしょ?』

誠「うん。」









「うん。」じゃないよ。


何でちゃんと謝ったのに、また謝らなくちゃいけないわけ?

どれだけ根に持ってんだって話じゃん。
何週間前の話だよ。









『あいつの事は置いといて。』

誠「おい。」

『で、どうなの?』

誠「見ての通りだ。」

『どうすんの?このままってわけにはいかないっしょ?』

誠「まー、あれだよ。お前流で言うなら、こう…流が来るのをフツフツと待つっていうか?」

『何?バカにしてんの?』

誠「冗談だ。でも、本当にそうだと思うんだよな。」









最近長谷部さんは、本職のポジションではなく、右サイドで出てる事が多い。

それをこなしちゃうとこが凄いんだけど、やはり本職の場所で出たいと思うのが普通だ。




だけど、それは俺らが監督にどうこう言って変わる問題ではない。


逆に、そんな事を言えば外されてもおかしくないのが、ここのシステムだと言ってもいいだろう。









誠「今は、出来ることをやるしかないよ。」

『流石、整ってますねー。』

誠「バカにしてるのか?」

『滅相もございやせん。』

誠「お前は、調子良さそうだな。』

『いや、まだまだ。やっとって感じもするし、ここで油断したらやられるなって感じもする。』









そして俺も、このシーズンは思い通りにいっていない。



いってる事の方が珍しいと思うんだけど、開幕直前の怪我やコンディション不良で出遅れた。

後半に入って、やっと定位置を取り戻し始めたところだ。









「お待たせ致しました。」

誠「今日も美味そうだ。」

『毒盛ってねぇだろな?』

「さぁね。」









俺と山田のやりとりを見て苦笑いしてる長谷部さん。



恐る恐る口に運んでみると、普通に美味かった。

どうやら、毒盛りはされてないらしい。









誠「お前まで突っかかることないだろ?」

『やられっぱなしは好きじゃないもんで。』

誠「だから、削り返すってか?」

『そうそう。』









ニヤリと笑った俺を見て、長谷部さんは何だか呆れている。




真面目に受け止めて、面白くない人よりはマシだと思う。

その真面目さが好きになったのか、物好きな奴もいるけど。

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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時

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