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長谷部さんが連れてきてくれたのは、イタリアン。

ここまで来てイタリアンなら、マジで近所の店で良かったと思うんだけど。









誠「Aちゃん、遠慮しなくていいからね?」

「ピザ食べたい。」

誠「他は?パスタとか、サラダとかは?」

「そんなに食べれないよ。」

『俺、カルボナーラとピザ。』

「……ちょっとは遠慮しなよ。」









もうこのブスッとした顔が普通の顔なんじゃないかとすら思い始めるほど、山田はずっとその表情。









誠「ピザ何が良い?」

「んー…、何でも良い。」

誠「何がいいかな?お店の人にオススメ聞こうか。」

「うん。」









正しくは、俺に向けられる顔が、だな。



長谷部さんに向けられる表情は、いたって普通。

てゆうか、若干甘えてる感じするし。




携帯に目を落とし、幾つか溜まってたLINEの返事を返していると、長谷部さんと山田と店員がドイツ語で話し始める。









『……俺、今日肉じゃがな気分だったのに。』

誠「明日、絢子さんに作ってもらえよ。」

『絢子さんは明日休み。』

誠「どうせ再来週、デュッセルドルフじゃないか。」

「デュッセルドルフ行くの?」

誠「うん。ほら、前に話したでしょ?こっちに来てる日本人選手で集まって食事する"欧州会"」

「ふーん。いつも日本食?デュッセルドルフの、美味しい?」

誠「美味しいよ。今度一回、一緒に行こうか。何の日本食が良い?」

「…日本で定番の、お寿司以外がいい。」

誠「オッケー。探しとくね。」









どんな注文だよ。


日本で定番で、お寿司以外?
そんなの、色々あんじゃん。

鍋とか、すき焼きとか、うどんとか。









誠「Aちゃん、一度日本に来れたらいいね。」

「だいぶお金貯まってきてるよ!」

誠「じゃあ、夏ぐらいに来れそう?」

「頑張る!」

誠「どこ行きたい?案内してあげる。」

「東京タワー!あとあれ、えっと……あれ?名前なんだっけ?」

誠「特徴は?」

「大きな提灯?みたいなの。」

誠「あぁ、雷門ね。」

「そう!そこ!」









え、何この会話。


小学生とお父さんのやり取りにしか見えないんだけど。









『…お前、日本人…だよな?』









楽しそうに話してた顔が、俺が言った言葉によって一気に顔が曇った。



なんとなく、そこに触れたらダメだったんだと瞬時に察したけれど、もう遅いわけで。

長谷部さんも、困ったように笑っていた。

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nom(プロフ) - 初めましてnonと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます。2人のツンデレ具合にキュンキュンしてます。続きがすごくすごーく気になります笑 (2016年7月12日 16時) (レス) id: 751214b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - ミナさん» ありがとうございます!あの一言には、どういった意味が込められていたのでしょう。単に、初めてボーリングをした主人公があれを持ってて勝ったから、なのかもしれません。笑 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
Elua(プロフ) - Enaさん» コメントありがとうございます!どうなんでしょう?お互いに好意があるのか、それとも…。次章で明らかになるかも、しれません。 (2015年3月20日 2時) (レス) id: 8fdd172357 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています!この御守り最強だかんね!っていう一言とてもキュンキュンしました。ツンデレ!最高です笑 (2015年3月19日 22時) (レス) id: 48ee1f4be2 (このIDを非表示/違反報告)
Ena(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと見てたんですけど中々勇気がなくてコメできてなかったんですけど書いちゃいました!内田さんと急接近!ん?ん?ん?ちょっと好意あるのかな?先がとても楽しみです! (2015年3月19日 21時) (レス) id: 9f30958635 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Elua | 作成日時:2015年1月22日 12時

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