第十八話 過去 ページ19
私は今、伊達組、｢あの二人｣を前に過去の話をしようとしている。
｢過去｣と言えるのかは分からない。
どちみち過ぎたことなのだから過去なのだろう。
そう思いながらゆっくりと口を開いた。
A｢…お話、いいですか？｣
光忠｢うん。主の話、聞かせてくれる？｣
私はゆっくりと頷いた。
A｢私の右腕がどこで消えたかは、知ってますよね…？｣
先程とは全然違う、緊張した空気が流れた。
光忠｢…うん。主から聞いたよ。｣
鶴丸｢あぁ、知ってるぜ。｣
貞宗｢おぅ｣
伽羅｢…｣
それぞれ返事が返ってきた。
A｢…その腕は…ね…｣
そこで言葉が止まってしまった。
皆は私の次の言葉を待っているようだが、声が出ない。
A｢______っ｣
心臓がバクバクとうるさい程に鳴り、冷や汗が出てきた。
その様子を見ていた凛音は、
凛音｢私から、話そうか？｣
Aｺｸﾘ
凛音に託して、自分は逃げてしまった。
凛音｢Aの右腕の話なんだけど、斬ったのはね…そこの本丸に居た、光忠と鶴丸。その二人だったんだって。｣
光忠、鶴丸、貞宗が目を丸くして凛音を見つめた。
大倶利伽羅の態度は変わったように見えないが、よく見ると先程よりも目が細められ、顔が険しくなっている。
貞宗｢みっちゃんと、鶴さん…｣
光忠・鶴丸｢…｣
鶴丸｢主、話を続けてくれ。｣
凛音｢…うん。それで、初めてAが二人に会った時、様子がおかしかったでしょ？その理由がそれ。｣
私は黙って聞いて、俯いていることしかできなかった。
今二人の顔を見たら、きっと_________
凛音｢二人が嫌いな訳じゃない。けど、見た目や声が全く同じだから…やっぱり思い出しちゃうんだ…。けど、Aはそんな中でも、皆と関わることを望んでくれた。だから、｣
凛音はそこで一旦言葉を置いてから話を続けた。
凛音｢少しずつでいい。嫌われてるとかマイナスな事は思わないで、関わってあげて？｣
この時私は凛音の顔をちらっと見ると、いつもの明るい顔は消え、苦しそうな顔をしていた。
また、人を困らせた。
あの時私が逃げなければ、きっと凛音に苦しい思いをさせなかった。
罪悪感が湧き涙が滲んできたため、目をギュッときつく閉じると、
A｢__________えっ…？｣
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山姥切都夢(むっちゃん)(プロフ) - えるさん» いえいえ、辛い時は休む。それも人間の義務ですから！いつまでも待ってますので、楽しみにしてます！ (2018年12月4日 17時) (
レス) id: 7f21632981 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 都夢(むっちゃん)只今男子化中さん» 都夢さん ありがとうございます(´；ω；`)そのようなお言葉をいただき嬉しいあまりです。復活までもう暫くお待ちください…引き続き物語を楽しんでいただければ幸いです。 (2018年12月4日 15時) (レス) id: 17c8c49fb3 (このIDを非表示/違反報告)
都夢(むっちゃん)只今男子化中(プロフ) - 体を休めるのも大切なことです。いつまでも待ってるので元気な姿を見せてください。お待ちしてます。主君。 (2018年11月27日 22時) (レス) id: 7f21632981 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - ゆかりさん» ゆかり様 待たせてしまい申し訳ないです(><)来週2話続けて出しますのでお楽しみいただければ幸いです。 (2018年10月25日 20時) (レス) id: 17c8c49fb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 待ってます (2018年10月24日 2時) (レス) id: 8ddf66b001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2018年5月4日 19時
