Secret track No.1 ページ7
警察官になって初めての年だった。
電話番をしていた俺の耳に、助けて、助けてと繰り返す少女の声が入ってきた。
話を聞こうとも、少女はパニックになっているのか、住所と名前、そして何度も繰り返す助けて、しか言わなかった。きっと痴漢か何かだろう。だから、新人の俺が駆り出された。そんなに大きな事件でもない。そう思っていた。
辿り着いたのは、ヨコハマのとあるアパート。2階の角部屋と少女は言った。そこで安全にしているのかもしれない。階段を上がるに連れて、何か異臭を感じた。まさか。ありえない。いや、もしかしたら──
「警察だ!!大人しく──!?」
扉を開ける。鍵は掛かっていなかった。ひどい異臭に、鼻を覆う。それよりも、その目の前の後継に言葉を失った。
「あ……」
開いた目を閉じることは出来なかった。
床に伏せた1人の女と2人の男。女と男は2人一緒に倒れている。1人の男は、座ったままの少女の傍にいた。
全てが、赤に染まっていた。
少女は白い髪を赤く染め、その赤よりも鮮やかな朱色の瞳を見開いていた。あ、あ、と言葉にならない音を発している。
その手は、血に塗れた包丁と携帯電話が掴まれていた。
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ゆゆ - あと銃兎さんと独歩さん推しなのが一緒で嬉しかったです! (2019年5月26日 14時) (レス) id: b6b1790fec (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 初コメ失礼します!銃兎さん登場回数多めですね笑銃兎さん最推しなのでめっちゃ嬉しいです!お話も読みやすかったです!また来ますね! (2019年5月26日 14時) (レス) id: b6b1790fec (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 名無しさん» 申し訳ありません。修正箇所を見落としているのですが、もしよろしければ場所を教えて頂けないでしょうか (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» ありがとうございます!楽しんでいただけたら嬉しいです!いってらっしゃいませ〜! (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
エレン(プロフ) - 名無しさん» あららら、ご指摘ありがとうございます! (2018年5月23日 19時) (レス) id: a16f57eab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレン | 作成日時:2018年2月9日 7時