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Aへ
これを読んでくれているということは、お母さんがちゃんと渡してくれたみたいだね。よかった。
Aがこれを読んでいる時、俺はどこにいるかな？
病室のベッドで寝てるかな？まだ手術中かな？
それとも、もう天国にいるかな？
1番最後だけは避けたいな。
だけど何があるか分からないので、これが最後になってしまった時のためにAにこの手紙を残します。
今、俺は病院のベッドの上でこれを書いています。
いよいよ明日は手術当日です。緊張に押しつぶされそうです。笑
そして、ものすごく怖いです。
もちろん死んでしまうかもしれないという怖さもあります。
だけどそれ以上に、みんなと会えなくなるかもしれないことが怖くて仕方がありません。
今まで馬鹿やって笑い合ったり、喧嘩してまた仲直りしたり。特にAとは全く口を聞かない時期もあったよね。でもそんな傷つくことばかりの日々ですら愛おしいものだったって、今なら思えます。
俺がいなくなってもみんなは変わらないかもしれない。今まで通り笑って過ごせるかもしれない。
むしろそうであって欲しいと思っています。
俺なんかのために流す涙なんてなくていいし、悲しむ時間なんて作らなくていい。
俺がこの世から消えてしまったその瞬間に、みんなの記憶からも消えることが出来たらいいのに。
毎日こんなことばかり考えてるんです。
Aが知ったら｢そんな馬鹿なこと考えるな！｣って怒られるかもしれないね。笑
でも怒られても、呆れられてもいいから最後に俺の本心を知って欲しいです。
ちょっとだけ昔話でもしようかな。
小さい頃、Aは俺にとってヒーローでした。
女なのにヒーロー？って思うかもしれないけど、本当にヒーローだったの笑
みんなの中心にいて、いつでも俺を守ってくれて。今思えばすごく情けないけど、当時の俺にとってはAの存在そのものが憧れでした。
そしてその憧れはいつの間にか恋心に変わっていました。幼いなりにAのことが本気で好きでした。
そしてそのあと離れ離れになっちゃうって知った時、想いを伝えようと決心しました。それがあの告白ね。
冗談でしょ？って言われた時は傷ついたな〜笑
今となっては笑い話だけどね。当時の俺はガキすぎたみたい。お別れもせずに勝手に引っ越してしまったあの日の俺を許してあげてください。
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なあや。(プロフ) - りなぷのれんくんさん» 読んでくださりありがとうございます！私の書いた物語で涙していただけるなんて...本当に嬉しいです...！本当にありがとうございました！ (2021年3月7日 7時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
りなぷのれんくん(プロフ) - 号泣しました。まじでお話の作り方がうますぎて、なんていえばいいか分からないんですけど、めちゃくちゃいい話しすぎました、、、 (2021年2月13日 7時) (レス) id: 4c35f66251 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - なあや。さん» ありがとうございます！ほぼ同じ台詞を使ったりしようと思っていますので、もしよければ、『引きこもりの彼』という作品にてご確認いただけたらな、と思います。本当にありがとうございました！ (2020年10月25日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます。真似というのは小説内で同じようなシチュエーションを使うという解釈で間違いないでしょうか？でしたら名前出していただけるなら全然大丈夫です！ (2020年10月24日 2時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 本当はチャットではないんですけど、１番最後の、佐久間の事故に遭うところ辺りを、お名前を出させていただくので、真似させていただけませんか？ (2020年10月23日 20時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月27日 8時
