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阿部side
｢阿部くん！佐久間が...目の前で、私なにも、｣
阿｢わかったから。いいよ、無理しないで｣
佐久間が事故にあった瞬間を目撃してしまったらしいAは酷く憔悴している様子だった。
乱れた呼吸を落ち着かせるようにゆっくりと背中をさする。
『Aちゃん！！！』
その時、向こうから聞こえた女の人の声。
泣きそうな表情で駆け寄ってくる彼女はどこかで見たことのある顔をしていた。
｢おばさんっ、ごめんなさい、、｣
おばさん、と呼ばれたその女の人はAを抱きしめると、ゆっくりと首を横に振った。
どこかで見たことのある顔。それはきっと本人じゃなくて、この人に似ている顔だ。
やがてゆっくりと体を離すふたり。
その時、彼女が俺に気づいてバチッと目が合った。
『えっと...あなたは...』
阿｢はじめまして、阿部亮平と申します。｣
失礼のないように挨拶をする。
すると彼女はハッとした顔で俺を見つめた。
『あなたが阿部くん...』
そして細い声で｢大介の母です｣と名乗った。
やっぱり。佐久間にそっくりな彼女は佐久間の母親だったらしい。
佐母｢大介からいつも話を聞いていたの...今日も来てくれて、本当にありがとう｣
佐久間の明るくもあり、そして優しくもあるあの雰囲気は母親譲りなのだろう。
佐久間の母親の視線が上へと移った。
それにつられて後ろを見上げると、手術中のランプが消えていた。
そして扉が機械的な音を立てて開く。
中から出てきたのは医者らしき人。
彼は佐久間の母親を見ると｢ご家族ですか？｣と尋ねた。
はい、と返事をした彼女は1歩前に出る。
医｢幸い事故による怪我は少なく、数カ所縫わせて貰いましたが命に別状はないでしょう。｣
佐母｢そうですか...ありがとうございます...｣
俺らもほっとして、体の力が抜けていった。
だけどそれが許されたのは一瞬。
医｢しかし......｣
医｢少し気になることがありまして....今すぐに詳しく検査させていただいてもよろしいでしょうか？｣
その言葉は、大きな絶望の予兆だった。
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なあや。(プロフ) - りなぷのれんくんさん» 読んでくださりありがとうございます！私の書いた物語で涙していただけるなんて...本当に嬉しいです...！本当にありがとうございました！ (2021年3月7日 7時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
りなぷのれんくん(プロフ) - 号泣しました。まじでお話の作り方がうますぎて、なんていえばいいか分からないんですけど、めちゃくちゃいい話しすぎました、、、 (2021年2月13日 7時) (レス) id: 4c35f66251 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - なあや。さん» ありがとうございます！ほぼ同じ台詞を使ったりしようと思っていますので、もしよければ、『引きこもりの彼』という作品にてご確認いただけたらな、と思います。本当にありがとうございました！ (2020年10月25日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます。真似というのは小説内で同じようなシチュエーションを使うという解釈で間違いないでしょうか？でしたら名前出していただけるなら全然大丈夫です！ (2020年10月24日 2時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 本当はチャットではないんですけど、１番最後の、佐久間の事故に遭うところ辺りを、お名前を出させていただくので、真似させていただけませんか？ (2020年10月23日 20時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月27日 8時
