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佐久間side
｢ずっと佐久間のこと好きだったよ...｣
好き『だった』。
それはAの俺に対する気持ちが、もう過去のものとなってしまっている証拠だ。
｢だけど、佐久間のことを想い続けるのはすごく苦しくて......苦しすぎて、嫌になっちゃった......｣
Aの震えた声が白い影となって暗闇に消えていく。
あぁ、結局自業自得だ。
Aは何も悪くない。
俺が今まで間違い続けた結果がこれだ。
｢私は、阿部くんとちゃんと向き合うことにしたの....だから、佐久間の気持ちには応えられない...｣
よかったじゃん、阿部ちゃん。
もう決着はついたみたいだよ。
俺の完敗。
....てか、戦い始めた瞬間から、もう負けは決まってたみたい。
｢きっと私はもう、佐久間のことが好きじゃない。......これからも、好きにならない。｣
俺が過去に言った言葉。
言われる側ってこんなに辛いんだね。
そして、知ってるよ。
言う側も苦しいんだよね。
そしてAは、最後のひとことを俺に投げた。
｢....さよならっ｣
たった一言だけ。
なのにどうしてこんなに重いのだろう。
Aは涙を拭うことなく、俺に背を向けて歩き出した。
......さよならって、どういうこと？
もう本当におしまい？
これからの俺の人生に、Aはいてくれないの？
そう理解した瞬間、脳を通過するより先に体が動き出す。
佐｢待ってっ....！｣
Aの方に手を伸ばして勢いよく駆け出した瞬間。
突然、右側から強い光を感じた。
ゆっくりとそちらを向けば、そこからはまるでスローモーション。
だんだんと近づいてくる眩しい光に目を細める。
あぁ、なんだ。
阿部ちゃんに言われて、友梨に言われて、茉梨と話して
俺は、勝手に許された気になってしまっていた。
だけど
神様は、神様だけは
許してくれてなんかいないんだ。
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なあや。(プロフ) - りなぷのれんくんさん» 読んでくださりありがとうございます！私の書いた物語で涙していただけるなんて...本当に嬉しいです...！本当にありがとうございました！ (2021年3月7日 7時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
りなぷのれんくん(プロフ) - 号泣しました。まじでお話の作り方がうますぎて、なんていえばいいか分からないんですけど、めちゃくちゃいい話しすぎました、、、 (2021年2月13日 7時) (レス) id: 4c35f66251 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - なあや。さん» ありがとうございます！ほぼ同じ台詞を使ったりしようと思っていますので、もしよければ、『引きこもりの彼』という作品にてご確認いただけたらな、と思います。本当にありがとうございました！ (2020年10月25日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます。真似というのは小説内で同じようなシチュエーションを使うという解釈で間違いないでしょうか？でしたら名前出していただけるなら全然大丈夫です！ (2020年10月24日 2時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 本当はチャットではないんですけど、１番最後の、佐久間の事故に遭うところ辺りを、お名前を出させていただくので、真似させていただけませんか？ (2020年10月23日 20時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月27日 8時
