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岩本side
訳が分からないとでもう言うような顔で俺を見るA。
ちょっと遠回しに言い過ぎたかな。
でもそれでいい。
俺はAに自分自身で気づいてほしいから。
岩｢自分がどうしたいのか、もうちょっと考えた方がいいよ｣
それだけを言い残して俺は自分の席に戻る。
阿｢照は佐久間派だった？笑｣
なんて阿部に茶化される。
岩｢どっち派でもねえよ笑｣
俺はあくまで中立。
岩｢でも、このままだと佐久間はスタート地点にも立てねえから｣
佐久間が頑張っているからこそ
Aも真剣に向き合ってやるべきだと思った。
お互いに我慢して前に進めないなら、第三者が背中を押してやることもたまには必要でしょ？
佐｢おはよ〜｣
そんな時、登校してきたのは佐久間。
阿｢おはよ、今日いつもより早いね｣
佐｢まあね〜早起きしちゃってさぁ｣
ヘラヘラしながら話す佐久間は無理しているのがバレバレ。
阿部もそこには触れないつもりみたい。
なら俺も見て見ぬふりをしてやるしかない。
佐｢....俺さぁ、もう無理かもしんない｣
....え？
消え入るような声で呟かれたその言葉。
聞き間違いかと思うほど細くて。
でも佐久間の顔を見れば、それは確かに彼が放った言葉なのだとわかる。
佐｢なんかさぁ、先に進むどころか後退してる気がするんだよね〜...｣
佐久間がそんな後ろ向きなことを言っているのを見るのは初めてかもしれない。
驚いた。それと同時に苦しくなった。
阿部も心配そうに佐久間を見ていた。
阿｢そんなことないよ｣
阿部がそう声をかけても彼の表情は晴れない。
佐｢...ううん。俺ね、Aにはっきり拒絶された。｣
阿｢え？｣
佐｢もう俺と話すことすら嫌なのかもね〜｣
無理して笑うその横顔が辛くて
俺は目を逸らした。
佐｢まあそりゃそうか！嫌われるようなことばっかりしてきたもんね〜今俺がやってる事も自己満だし、Aからしたら気持ち悪く、｣
岩｢違う｣
いつの間にか口から出ていた言葉。
佐｢...ん？｣
振り向いた佐久間の瞳に俺が映る。
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なあや。(プロフ) - りなぷのれんくんさん» 読んでくださりありがとうございます！私の書いた物語で涙していただけるなんて...本当に嬉しいです...！本当にありがとうございました！ (2021年3月7日 7時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
りなぷのれんくん(プロフ) - 号泣しました。まじでお話の作り方がうますぎて、なんていえばいいか分からないんですけど、めちゃくちゃいい話しすぎました、、、 (2021年2月13日 7時) (レス) id: 4c35f66251 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - なあや。さん» ありがとうございます！ほぼ同じ台詞を使ったりしようと思っていますので、もしよければ、『引きこもりの彼』という作品にてご確認いただけたらな、と思います。本当にありがとうございました！ (2020年10月25日 8時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます。真似というのは小説内で同じようなシチュエーションを使うという解釈で間違いないでしょうか？でしたら名前出していただけるなら全然大丈夫です！ (2020年10月24日 2時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 本当はチャットではないんですけど、１番最後の、佐久間の事故に遭うところ辺りを、お名前を出させていただくので、真似させていただけませんか？ (2020年10月23日 20時) (レス) id: a0b82fa00b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月27日 8時
