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阿部side
｢本当にありがとう、じゃあまた明日｣
阿｢うん、ばいばい｣
いつも通りAを家まで送り届けて、自分の家の方へ歩き出す。
少し遠くて大変ではあるけど、それが苦にならないくらいAとの時間が好きだった。
ようやく自分の家の近くにきた頃、道端に座り込んでいる見慣れた姿があった。
阿｢佐久間？｣
顔を上げた彼は俺の方を見て笑った。
佐｢あぁ、阿部ちゃんじゃーん！｣
相変わらず元気な声で話す佐久間。
阿｢どうしたの？こんな所に座り込んで｣
佐｢え？あー...ちょっと疲れちゃって休んでた｣
体力なくなったなぁ、なんて笑いながら立ち上がる佐久間。
何となく力がなくて、ふらついているように見えた。
阿｢せっかくだし、一緒に帰ろっか｣
佐｢おっ、いいねぇ〜｣
佐久間のことが心配で、一緒に帰ることにした。
何を話そうかと考えていると、先に佐久間が口を開く。
佐｢今日ふっかと喧嘩してたね〜｣
阿｢...あぁ、見てたんだ｣
きっと彼が言っているのは朝の出来事。
佐｢ごめんね、ちょっと気になっちゃってこっそり聞いてた｣
阿｢別にいいよ...てか、そういうこと正直に言うんだ？笑｣
佐｢まあね〜俺正直者だから！｣
得意そうに笑う佐久間が足元を見つめる。
佐｢んー、でもさぁ...今の阿部ちゃんはちょっと危ないかもね〜｣
阿｢...危ないって、なにが？｣
佐｢まあ悪いことではないんだけど、盲目すぎるかなぁ...｣
盲目...？
阿｢...どういうこと？｣
佐｢なんて言うんだろうなぁ...阿部ちゃんさぁ、あんまり周り見えてないでしょ？｣
阿｢俺は見てるつもりだけど...｣
佐｢あ、じゃあちょっと言い方変えるね〜。んーとね...あっ、自分の意見が正しい！って思い込んじゃってない？｣
阿｢...え？｣
佐｢今日のふたり見ててさぁ、珍しくふっかの話を聞こうとしてないなーって思って｣
佐久間にそう言われてハッとした。
確かにそうかもしれない。
俺ずっとふっかの言葉遮って、最後まで聞こうとしてなかった。
自分の意見を押し通して、ふっかの話に耳を傾けようとしていなかった。
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なあや。(プロフ) - タピオカミルクちぃさん» コメントありがとうございます！私の作品で涙を流してくださるなんて...本当に嬉しいです(；；)本当に皆に幸せになって欲しいですよね...これからもよろしくお願いします！ (2020年8月19日 12時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
タピオカミルクちぃ(プロフ) - コメント失礼します……!!!更新されるたびにワクワクしながら読んでいます。照君に上手くいってほしい気持ちや、佐久間君や阿部ちゃんに頑張ってほしい気持ちなどすごく複雑でした。照君と喧嘩しちゃうシーンに思わず泣いてしまったり……これからも楽しみにしてます！ (2020年8月19日 2時) (レス) id: 0561d521b1 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！私も1人を選ぶのが辛くなってきました(；；)更新のペースが落ちてしまって申し訳ありません。楽しみに待っていていただけると嬉しいです！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
なお - 次の更新楽しみに待ってます！このままひかる君とうまくいって欲しい気持ちとさくま君にも幸せになって欲しい気持ちで感情がゴチャゴチャです´д` ; 更新頑張ってください！！ (2020年8月12日 18時) (レス) id: d2ae414ded (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます^ ^そうなんですよね...ハッピーエンド目指せるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月5日 0時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月1日 19時
