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佐久間side
保健室の奥から出てきた阿部ちゃん。
体調悪くて寝てたのかなぁ。
だとしたら無理しない方がいいと思うけど。
そんなことを考えながら絆創膏を探していると、誰かの上履きが視界の端にうつる。
...もしかして、阿部ちゃん忘れてった？
そんなわけないとは思っても、忘れ物が多い阿部ちゃんのことだから有り得なくはない。
一応確認しに行くと、ベッドに人影があることに気がついた。
好奇心で中を覗いてみる。
佐｢A？｣
俺の声に反応してこちらを振り向く彼女。
額には冷えピタが貼られていた。
佐｢...体調悪いの？｣
｢んーん、もう平気｣
佐｢...そう｣
口ではそう言っているものの、彼女の頬は赤くて目を見ても何となくぼーっとしているようだった。
さっさと絆創膏をもらってバスケの応援に行こうかなんで思っていたけど、Aがいる保健室を出ていくのは少し惜しかった。
特に用もないままベッドの横の椅子に座る。
佐｢...寝ないの？｣
何故かベッドの上に座り込んだままのAに純粋な疑問をぶつける。
｢...んー｣
頭がよく働かないのか、曖昧な返事をするA。
｢...ねえ、佐久間？｣
佐｢...ん？｣
｢...話しても、いいの？｣
きっとこれも、彼女にとっては純粋な疑問だったのだろう。
だけど俺にとってその質問は大きな意味を含んでいて、心にずしりと重くのしかかる。
佐｢...いいんだよ、話して｣
｢...そっか。｣
心底嬉しそうに笑うAを見ると、また欲が出る。
いつになったら俺は彼女に気持ちを伝えることが許されるのだろうか。
...なんて一生無理か。
｢...久しぶりだね、話すの｣
佐｢うん、そうだね｣
｢...なんか恥ずかしいや｣
佐｢緊張してんの？｣
｢ん、ちょっとだけ｣
恥ずかしそうに俯いて微笑むAを見ただけで簡単に心臓は動きを早める。
｢...佐久間？｣
佐｢ん？｣
｢佐久間にね、ずっと言いたかったことがあってね...｣
佐｢...なに？｣
顔を上げた彼女の目は真剣だった。
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なあや。(プロフ) - タピオカミルクちぃさん» コメントありがとうございます！私の作品で涙を流してくださるなんて...本当に嬉しいです(；；)本当に皆に幸せになって欲しいですよね...これからもよろしくお願いします！ (2020年8月19日 12時) (
レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
タピオカミルクちぃ(プロフ) - コメント失礼します……!!!更新されるたびにワクワクしながら読んでいます。照君に上手くいってほしい気持ちや、佐久間君や阿部ちゃんに頑張ってほしい気持ちなどすごく複雑でした。照君と喧嘩しちゃうシーンに思わず泣いてしまったり……これからも楽しみにしてます！ (2020年8月19日 2時) (レス) id: 0561d521b1 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！私も1人を選ぶのが辛くなってきました(；；)更新のペースが落ちてしまって申し訳ありません。楽しみに待っていていただけると嬉しいです！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
なお - 次の更新楽しみに待ってます！このままひかる君とうまくいって欲しい気持ちとさくま君にも幸せになって欲しい気持ちで感情がゴチャゴチャです´д` ; 更新頑張ってください！！ (2020年8月12日 18時) (レス) id: d2ae414ded (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - momoさん» コメントありがとうございます^ ^そうなんですよね...ハッピーエンド目指せるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年8月5日 0時) (レス) id: a53474b7ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年8月1日 19時
