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目黒side
ラ｢めめ〜、大丈夫？｣
顔を覗き込んできたラウールと目が合う。
目｢ごめん、ぼーっとしてた｣
向｢...俺いらん事言ってしもたな、すまん｣
目｢いや、そんなことねえから大丈夫｣
申し訳なさそうに俯く康二を見て、これ以上考えるのはやめようと決めた。
ラ｢ねえねえ！これ食べちゃおうよ！｣
向｢うわ！それ新作やんか！どこで買ったん？｣
ラ｢めめに貰ったの〜、いいでしょ！｣
向｢なん...それ持ってるんやったらはよ言うてや！｣
目｢いらないっつったのお前だろ｣
一気に雰囲気が明るくなる。
こういう時に察して話題を変えてくれるラウールは本当に周りが見えていてすごいと思う。
｢あ、蓮｣
教室に戻るとAに話しかけられる。
｢今日の放課後、用事済ませてから帰っても大丈夫？｣
あー、そうだった。
今日話し合うって決めてたんだった。
約束したのは夜。
俺もバイトだし、問題ないだろう。
目｢あー...うん、大丈夫｣
｢ありがと｣
目｢バイト終わったらそのまま向かって大丈夫？｣
｢うん、私が遅くなっちゃったら先入っててくれてもいいから｣
目｢了解｣
ひと言返事をして前を向く。
そこで思い出すのはさっきの会話。
...聞いてみてもいいかな？
振り向いてAに声をかけた。
目｢...あのさAって｣
｢ん？｣
目｢...田中ってやつと仲良いの？｣
彼女の大きな瞳が揺れる。
｢...どうして？｣
絞り出すように声を出すA。
目｢...友達が、2人でいるところ見たって｣
｢...そっか｣
｢...先輩には仲良くしてもらってる｣
...本当だったんだ。
胸の痛みに気付かないふりをして、そっか、と小さく呟く。
目｢...あの先輩には、あんまり近づかないで｣
｢...え？｣
Aの目を見ると驚いたような表情をしている。
あー、俺めちゃくちゃわがまま言ってるじゃん...
目｢...なんか、あの人は、なんとなくだけど心配、かな｣
咄嗟にでた言い訳のような言葉はひどく途切れ途切れだった。
｢...大丈夫、先輩はいい人だよ｣
...この惨めな嫉妬をそのままぶつけられたらどんなに楽なんだろう。
目｢...なんかあったらすぐ言えよ｣
結局俺は
物分りのいいやつを演じることしか出来なかった。
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なあや。(プロフ) - ぺえさん» はじめまして！コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないのですが、楽しみにしていただけてとても嬉しいです...！これからも作品、作者ともに応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月11日 12時) (
レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - この作品が大好きでいつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1531e90342 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。全く気が付きませんでした。以後同じミスを繰り返さないよう気をつけます。本当に申し訳ありませんでした。 (2020年6月7日 8時) (レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。外されないなら違反報告する事になります (2020年6月7日 8時) (レス) id: 1a8c4b814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月7日 6時
