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田｢急で悪いんだけど、今日の放課後暇？｣
｢放課後ですか...？｣
田｢うん、ちょっと一緒に行きたいところあって｣
蓮と約束しているのは今日の夜だから
それまでに帰れば問題はない。
｢放課後空いてはいるんですけど、夜までには帰らなきゃ行けなくて...｣
田｢大丈夫、暗くなる前に帰すつもりだよ｣
｢それなら大丈夫です｣
田｢そかそか｣
ありがと、と嬉しそうに微笑む先輩。
つられて私も微笑んだ。
｢ちなみにどこですか？｣
田｢んー、それは内緒｣
そう言って意地悪な顔をする先輩はすごく楽しそうだった。
田｢じゃあ放課後、下駄箱んとこで｣
｢分かりました｣
放課後の約束をしてひとり教室に戻る。
｢あ、蓮｣
教室に戻ってきた蓮に声をかける。
目｢ん？｣
｢今日の放課後、用事済ませてから帰っても大丈夫？｣
目｢あー...うん、大丈夫｣
｢ありがと｣
目｢バイト終わったらそのまま向かって大丈夫？｣
｢うん、私が遅くなっちゃったら先入っててくれてもいいから｣
目｢了解｣
そう返事をして前の席に着く蓮。
するとすぐこちらを振り向いた。
目｢...あのさAって｣
｢ん？｣
目｢...田中ってやつと仲良いの？｣
蓮の口から出た思いがけない名前に心臓が跳ねる。
別に仲良いと知られたところでなんてことないはずなのに、どうしてこんなに緊張しているのだろうか。
｢...どうして？｣
目｢...友達が、2人でいるところ見たって｣
｢...そっか｣
｢...先輩には仲良くしてもらってる｣
そっか、と小さく呟く蓮。
一瞬視線を下に落とすと、すぐに目を合わせる。
目｢...あの先輩には、あんまり近づかないで｣
｢...え？｣
蓮のあまりに真剣な顔に唾を飲み込んだ。
目｢...なんか、あの人は、なんとなくだけど心配、かな｣
遠慮がちに言葉を紡ぐ。
たしかに先輩との出会いは最悪だった。
けれど、恐らく彼は改心した。
｢...大丈夫、先輩はいい人だよ｣
あの出来事を無かったことにするようにそう言えば、蓮は悲しそうに眉を下げる。
目｢...なんかあったらすぐ言えよ｣
前みたいにわがままを言うことなく引き下がる蓮。
今、すごく我慢させているんだ。
何とも言えない悔しさを感じて
ぎゅっと手を握りしめた。
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なあや。(プロフ) - ぺえさん» はじめまして！コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないのですが、楽しみにしていただけてとても嬉しいです...！これからも作品、作者ともに応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月11日 12時) (
レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - この作品が大好きでいつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1531e90342 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。全く気が付きませんでした。以後同じミスを繰り返さないよう気をつけます。本当に申し訳ありませんでした。 (2020年6月7日 8時) (レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。外されないなら違反報告する事になります (2020年6月7日 8時) (レス) id: 1a8c4b814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月7日 6時
