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目黒side
｢...蓮？｣
なかなか手を離さない俺に不思議そうに話しかけるA。
...今かな。
A体をぎゅっと抱きしめる。
目｢...A｣
目｢...別れよっか｣
あーあ、言っちゃった...
Aとの思い出が走馬灯のように駆け巡る。
目｢...ずっと縛りつけて、ごめんな。｣
本当は１回振られている俺。
Aは翔太くんのことが好きと知っていながら無理やり付き合わせた。
目｢...俺、すっげえ幸せだった。｣
そりゃつらいこともあった。
Aの気持ちが俺の方を向くことなんてなかったから。
でも、Aの隣で過ごしてきた時間は
たしかに幸せだった。
目｢...今まで本当にありがと。｣
言葉なんかじゃ伝えきれない感謝。
でもほかに伝える術なんて知らないから。
ただ、ありがとうとだけ言わせて。
静かに涙を流しているA。
こうしてAを抱きしめて慰めてやれるのも今日でおしまい。
だから...
目｢...泣かないでよ｣
なんて言っている俺も声で泣いてるのがバレバレ。
｢....蓮っ｣
｢私も、幸せだったよ...っありがと｣
震える声で必死に言葉を紡ぐA。
Aの口から｢幸せ｣って言葉を聞けただけで、こんなにも心が満たされる。
やっぱり好きだよ、Aのこと。
大好きすぎて苦しい。
...俺ってこいつなしでこの先生きていけんのかなぁ。
目｢...Aはこれからもっと幸せになるんだよ｣
目｢...ちゃんと友達として、見守ってるからな｣
なんてかっこつけて言ってみるけど
本当は恋人としてずっと隣にいたかった。
ゆっくりと体を離せば、Aがこちらを振り返る。
目｢ははっ、すげえ泣いてるじゃん｣
真っ赤な目からこれでもかというほど溢れ出す涙を指でそっと拭った。
目｢よし、帰ろ。送ってくから。｣
帰り道は、隣を歩くAの手を握ることはできなかった。
もうそれは俺には許されていないことだから。
目｢ただいま...｣
弟｢おかえりって...蓮くんどうしたの...？｣
目｢...なんでもねえ｣
驚いた様子でこちらを見る弟の横を通り過ぎる。
自分の部屋に入ると急に足の力が抜けてドアに背をつけて座り込む。
目｢...ははっ、つら...｣
溢れる涙を止めることは出来なかった。
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なあや。(プロフ) - ぺえさん» はじめまして！コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないのですが、楽しみにしていただけてとても嬉しいです...！これからも作品、作者ともに応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月11日 12時) (
レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - この作品が大好きでいつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1531e90342 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。全く気が付きませんでした。以後同じミスを繰り返さないよう気をつけます。本当に申し訳ありませんでした。 (2020年6月7日 8時) (レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。外されないなら違反報告する事になります (2020年6月7日 8時) (レス) id: 1a8c4b814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月7日 6時
