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目｢A〜｣
｢ん？｣
放課後、荷物をまとめていると蓮に声をかけられる。
目｢今日暇？｣
｢うん、何もないよ｣
そう言うと蓮はにやりと口角を上げる。
目｢Aさん｣
｢...はい｣
肩を持ってじっと目を合わせてくる蓮。
少し緊張しながら返事をする。
目｢デート行こ、デート｣
｢...デート？｣
思いがけない言葉に間抜けな声が出た。
それを見て蓮は目を細めて笑う。
目｢ははっ、なんでそんな緊張してんの？｣
｢だ、だって！｣
かわいいなぁ、なんて頭を撫でられてしまえば簡単に顔が熱くなる。
目｢ほら行くよ、荷物もって｣
｢ちょっと、待って！｣
私に背を向けて歩き出した蓮のあとを慌てて追った。
外に出れば当たり前に繋がれる右手。
それが今日はどうしようもなく嬉しかった。
｢どこ行くの？｣
目｢ん〜、じゃあ公園｣
｢公園？｣
意外な返答に聞き返せば
蓮は前を向いたまま頷く。
目｢まずタピオカ買って〜、飲みながら公園行って〜、サッカーしたい｣
｢サッカー...｣
蓮が考えた子どものようなデートプラン。
その可愛さに思わず笑みがこぼれる。
目｢...なんでそんな笑うの｣
｢え？いや、かわいいなぁって思って｣
口を尖らせてぷいっと顔を背けてしまう。
そんな表情ですら可愛くて仕方ない。
目｢怒った、もう離してやんない｣
更に力が込められたその手に幸せを感じる。
タピオカ屋さんに並んでる間も
公園に向かう道も
蓮は色んな話をして楽しませてくれた。
目｢そういえばラウール髪染めたの知ってる？｣
｢え、知らない。なに？茶髪とか？｣
目｢ううん、金｣
｢え、ほんとに？｣
目｢うん、まじで明るいよ｣
でも似合ってるんだよなぁ、と楽しそうに微笑む蓮。
ほんとにラウールくんのこと好きなんだな。
目｢Aは染めないの？｣
蓮の指が髪を一束すくい上げる。
｢しばらくは染めないかなぁ｣
｢蓮が黒髪いいねって言ってくれたから｣
そう言えば驚いたように目を見開く。
目｢...そんなの覚えてたんだ｣
｢忘れるわけないよ｣
嬉しそうに笑う蓮。
そっと揺れた瞳にうつる哀しさには気付かないふりをした。
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なあや。(プロフ) - ぺえさん» はじめまして！コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないのですが、楽しみにしていただけてとても嬉しいです...！これからも作品、作者ともに応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月11日 12時) (
レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - この作品が大好きでいつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1531e90342 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。全く気が付きませんでした。以後同じミスを繰り返さないよう気をつけます。本当に申し訳ありませんでした。 (2020年6月7日 8時) (レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。外されないなら違反報告する事になります (2020年6月7日 8時) (レス) id: 1a8c4b814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月7日 6時
