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目黒side
俺がそう言った瞬間
Aの口がキュッと結ばれたのを俺は見逃さなかった。
こいつは本当に嘘が下手すぎる。
目｢...だれ？｣
聞かなくてもなんとなくわかる。
それでもAから聞きたかった。
俺に助けを求めて欲しかった。
目｢...言って？｣
優しく語りかけても口を開こうとしない。
唇を強く噛み締めるA。
目｢...血出ちゃうよ｣
唇をそっと指でなぞれば力が弱まる。
目｢...先輩？｣
何も言わないAにしびれを切らしてその名前を口にする。
顔を勢いよくあげて驚いたように目を見開くA。
なんで、と小さく動く口。
それと同時に見開かれた目から涙が零れた。
それを見て失われていく冷静さ。
いつの間にかAの後頭部に手を回し
唇を押し付けるように重ねていた。
隙間から舌をねじ込めば
俺の服を掴む手に力が入る。
戸惑いつつも応えようとしてくれるAが愛しくて仕方がない。
そっと唇を離して上着に手をかけると、それを制するように手首を掴まれる。
｢...ここじゃ、や｣
涙目で訴えるAを見れば
感情を抑えていたものなんですぐになくなる。
｢まっ、｣
Aの言葉なんて聞こうとせず、彼女を抱き上げて寝室に向かう。
Aをベッドにそっと下ろしてその上に跨がれば
表情を強ばらせてでこちらを見る。
｢蓮、やっぱ、｣
目｢どこ触られたの？｣
やめよう、なんて言わせない。
俺が大切にしていたAに
あの先輩の方が先に触れたんだ。
そんな事実に耐えられるわけなんてなかった。
目｢...あの先輩にどこ触られたの？｣
もう一度聞くと苦しげな表情をするA。
何も言葉を発しようとしない。
上着を脱がそうとすると
今度は止める様子がなかった。
そのままファスナーを下ろしきって
パーカーをそっと脱がす。
はだけたキャミソールの隙間から見える跡がさらに心の傷を抉るようだった。
胸元に見えるひとつ。
そこを消毒するように口づけすれば小さく反応するAの体。
表情を確かめようと見上げれば
目を腕で覆うA。
微かに開いた口が色っぽかった。
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なあや。(プロフ) - ぺえさん» はじめまして！コメントありがとうございます。更新が遅くて申し訳ないのですが、楽しみにしていただけてとても嬉しいです...！これからも作品、作者ともに応援よろしくお願いいたします！ (2020年6月11日 12時) (
レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
ぺえ - この作品が大好きでいつも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1531e90342 (このIDを非表示/違反報告)
なあや。(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。全く気が付きませんでした。以後同じミスを繰り返さないよう気をつけます。本当に申し訳ありませんでした。 (2020年6月7日 8時) (レス) id: 4a48e9b232 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい。外されないなら違反報告する事になります (2020年6月7日 8時) (レス) id: 1a8c4b814b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月7日 6時
