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渡「さあて、何歌おうかなぁ」


部屋に入るなり選曲を始める翔太。
翔太はほんとに歌が上手い。
正直自分が歌うよりも彼の歌を聴くほうが楽しみ。


渡「よし、決めた!これ!」


選んだのは定番のラブソング。


『百年先も愛を誓うよ』


翔太の声で再生される歌詞。
私に向かって歌ってくれてたらいいのに、なんて。
...今日の私はほんとにらしくない。






渡「いやぁ〜、歌ったわ」

それからどれくらい経っただろうか。
結構歌いこんだ私たちは翔太の「きゅうけーい」という言葉を合図に曲を入れるのを止めた。



渡「...なあ、A。」

「ん?」


真面目な顔でこちらを見る翔太。
見たことのない顔に緊張がはしる。


渡「最近目黒とどうなの?」

「...蓮と?...普通に仲はいいと思うけど?」

渡「...そっか。ならいいや。」


そう言って視線を逸らす翔太の顔が寂しそうに見えたのは自惚れすぎかな?


渡「Aはさ、目黒のこと好きなの?」


翔太の思いがけない質問に動きが止まる。


「...どうしたの?」

渡「いや、なんとなく」


...なんとなくでそんな質問するか普通。


「...好きだよ。蓮のこと。」


ははっ、惚気かよ、なんて笑う翔太。
質問してきたのは翔太の方なのに。


心を落ち着かせようと飲み物に手を伸ばした瞬間。


「...え?」


翔太にその手を掴まれる。


「...翔太?どうしたの?」


そう呼びかけても目を合わせようとしない。


渡「....お前はさ。」





渡「...この状況も平気なわけ?」

「...どういうこと?」


翔太の言っていることが理解できない。


渡「密室に2人きりだよ?それでも俺のこと意識しないわけ?」


ドクン

心臓が変な音を立てる。


ねえ、翔太。そんなこと言ったら...
...期待しちゃうよ?


渡「...なあ、どうなの?お前の中で俺は友達?」


そう言って顔を近づける翔太。

ああ、キスされる。


覚悟を決めて目をつぶった。
唇に感じる熱。涙がこぼれそうになった。


渡「...拒めよ。」


目を開ければ悲しそうに笑う翔太。


渡「...お前は目黒のもんだろ。」
「何簡単にキスされてんだよ。」


...ここで好きと伝えれば、翔太は私のものになるだろうか。


「翔太、私実は...」

渡「俺さ、」
「彼女出来たんだよね」

「...え?」





頭を殴られたかのような衝撃がはしる。

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設定タグ:渡辺翔太 , SnowMan   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:なあや。 | 作成日時:2020年5月24日 2時

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