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Aside
それからは照とずっと過ごした。
ほんの3ヶ月程度だったけれど
照は毎朝迎えに来てくれて
帰りも家まで送ってくれた。
だいちゃんみたいに休みのたびに遊んだりはしなかったけど
でも、だいちゃんに負けないくらいずっと一緒にいた。
そんな日を過ごしていれば流れる噂。
『あいつら付き合ってんじゃね？』
小学生なのに、ませてるなって思う。
でも、そう言われても仕方ないとも思った。
私たちは異常なくらい離れなかったから。
ふと気になって聞いてみた。
｢私たち、付き合ってるって噂されてるみたいだよ？｣
最悪、とか言うんだろうな。なんて考えてた。
だけど、照の返答は予想外で
岩｢...いいんじゃね、言わせとけば。｣
顔を赤くしてそっぽを向く照。
何となく気づいてしまった照の気持ち。
気付かないふりをするように照から目を逸らした。
.
岩｢A〜、教科書貸して｣
｢ねえ...何回目？｣
岩｢え？そんな借りてた？｣
｢最近毎日だよ...はい、次はもうないから｣
岩｢さんきゅ、じゃあな｣
中2になっても私たちは変わらなかった。
変化があったといえば照が私を名前で呼ぶようになったこと。
そして、照が私の身長を抜かしたこと。
そして....
『やっぱ照くんかっこいいよね...』
｢...えー、そうかな？｣
照がモテるようになったこと。
中学生になって伸びた身長を武器にバスケ部では大活躍。
そしてあのルックスとスタイルの良さ。
おまけに女子に優しい。
...そりゃモテるよなぁ。
頭はほんの少し悪いけど、それもまたいいんだとか。
チョコが大好物であることがバレた日には何回｢ギャップ！！｣と聞いたことか。
違うクラスでも話題になるほど有名な彼。
なんか、隣に立つのが恥ずかしくなってくる...
『Aはさ、あんな人が近くにいて好きにならないの？』
｢え？ん〜...ならないかなぁ｣
『まじか、でもAもモテるからなぁ。理想高いか...』
｢いやまずモテないし...てか、そうじゃなくて...｣
『ん？』
｢...いや、なんでもない｣
私、いま
好きな人いるって言おうとした...？
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
