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Aside
｢無理無理！！絶対むり！！！｣
私、AA。
人生最大のピンチです。
葵｢お願い！！Aにしかお願いできないの！！｣
｢そんなに頭下げられても...｣
遡ること数分前。
照との楽しい時間もあっという間に過ぎて交代の時間になり、教室に戻ってきた。
葵｢あ！いいところに来た！｣
教室に入るなり駆け寄ってきたのは葵。
｢どうした？｣
葵｢今接客係の子が急遽演劇に出ることになっちゃって、人手が足りなくなっちゃったの！！！｣
｢え！ほんとに？｣
葵｢てことでA！表に出て！お願い！｣
｢でも私、裏で、｣
葵｢裏は結構間に合ってるから！接客の方頼んだ！｣
｢ちょっとまって、｣
半強制的に腕を掴んで更衣室に連れていかれる。
葵｢衣装は...これだ｣
そう言って出されたのは
｢みじかっ！こんなの着れないって！！｣
ミニのチャイナドレス。
こんなの用意したの誰...
体のライン丸わかりだし、ミニのくせにしっかりスリット入ってるし...
こんなのお尻見えちゃうって...
葵｢ほんとごめん！だけどこれしか衣装残ってなくて...Aスタイルいいから着れると思う！｣
｢ほんとに無理だよ！！｣
何度断っても折れてくれない。
葵｢お願い...すごく忙しいの...｣
とうとう涙目で頼み込んでくる葵。
私、すごく押しに弱いんだよなぁ...
｢...わかった｣
葵｢ありがと！！！じゃあ着替えたら呼んでね！｣
｢え、まって、｣
承諾した瞬間満面の笑みで更衣室を出ていった彼女。
...あーあ、完全に騙された。
もう仕方ない。
開き直ってやるしかないな。
どうせ数時間耐えれば終わるんだ。
自分にそう言い聞かせて制服を脱いだ。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
