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Aside
｢照れてるじゃん笑｣
岩｢お前ほんと...｣
可愛い反応をする照が面白くてついついいじってしまう。
｢接客中の照素敵だよ｣
岩｢はいはい｣
｢コスプレ似合ってたよ｣
岩｢はいはい｣
｢警察官の照かっこよかったよ｣
岩｢...今は？｣
｢え？｣
突然真面目な顔をした照と目が合う。
岩｢今の俺は？かっこいいのはコスプレ中だけ？｣
眉毛を下げて不安そうに聞く照。
｢...今も、かっこいいよ？｣
緊張しながらそう答えると、照がにやりと口角を上げる。
岩｢知ってる｣
｢うわ...騙された｣
岩｢お前やっぱりあほだな｣
前を向いたまま笑う照を見て、自然と笑みがこぼれた。
『あ！照くんや！』
突然聞こえた声に二人同時に立ち止まる。
振り向くと、そこにはたこ焼きの屋台。
頭に白いタオルを巻いた男の子が笑顔で手を振っていた。
岩｢あ、康二じゃん｣
向｢ちょうどええわ！これ買ってってくれへん？｣
そう言って手招きをする関西弁の彼。
岩｢ごめん、ちょっとだけ寄っていい？｣
照の言葉に頷いて、2人で彼の方に近寄る。
向｢あれ！？もしかして、照くんの彼女さん？｣
私と照を交互に見る。
岩｢ちげえから。友達な。｣
向｢あ、そうなん？はじめまして！みんなの万能調味料こと塩こうじよりも向井康二です！！｣
独特な自己紹介をした彼に思わず吹き出す。
｢あはは、はじめまして。AAです。｣
向｢Aちゃん、よろしくなぁ｣
｢うん、よろしく｣
康二くんは人懐っこそうな笑顔を見せた。
岩｢ひとつ買ってってやるから早く作れよ。｣
向｢ほんま！？おおきに！｣
照の言葉に慌てて手を動かす康二くん。
向｢はい、どうぞ。2人で仲良く食べてな？｣
｢ありがと｣
向｢こちらこそ、デート邪魔してごめんな？｣
岩｢デートじゃねえって｣
向｢またまたぁ。じゃあ楽しんでください！｣
大きく手を振る康二くんに頭を下げてまた歩き出した。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
