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Aside
2日目も昨日と同様、いや、それ以上に大繁盛。
お客さんが絶えることはなかった。
『Aちゃん！そろそろ交代！』
｢あ、うん！悪いけど、あとはよろしくね！｣
休憩から戻ってきた人に声をかけられ、エプロンを外す。
昨日は休憩に入らずにずっと手伝っていたけど、今日はそういうわけにはいかない。
照との約束があるから。
｢ごめん、お待たせ！｣
照｢あ、おつかれ｣
廊下に立っていた照に声をかけると、彼はスマホから顔を上げて笑った。
『ねえ、彼女いたじゃん！』
『そりゃそうだよ、かっこいいもん』
周りからコソコソと聞こえる女の子の声。
ふと周りを見渡してみると、並んでいるお客さんの何人かがこちらを見ていた。
...やっぱり照ってかっこいいんだ。
岩｢どうした？｣
｢え？ううん、なんでもない｣
岩｢そう？じゃあ行こっか｣
歩き出す照の後ろを着いていく。
校舎を出て外のブースを歩く。
さっきからすれ違う人みんなが照のことを見ている。
そしてみんな揃って｢あの人かっこいい｣と呟いて歩いていく。
やっぱり照って目立つんだな...
隣を歩くのが恥ずかしくなって、一歩後ろを歩く。
岩｢...おい｣
すると、突然照が立ち止まって振り向いた。
｢ん？｣
岩｢さっきからなんで後ろにいるんだよ。｣
｢...私なんかが隣歩いてもいいのかなって｣
正直に話すと、呆れたように笑う照。
岩｢...俺の隣はお前じゃなきゃ困るから。｣
｢え？｣
岩｢とりあえずこっち来いって。もっと話そうよ。｣
腕を引かれて隣に並ぶと、照は満足そうな笑みを浮かべた。
｢ねえ照？｣
岩｢ん？｣
｢なんで着替えちゃったの？｣
接客中はずっと警察のコスプレをしていたのに、今は制服を着ている。
岩｢ばぁか。あんなの着て外歩けるかよ。｣
｢すごく似合ってたのに？｣
岩｢恥ずかしくてやってらんねぇっての。｣
｢でもかっこよかったよ？｣
そう言うと照の耳が真っ赤になる。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
