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Aside
｢だいちゃん！かえろ？｣
佐｢あ、うん！｣
放課後になっても友達に囲まれて話しているだいちゃん。
今日一日で人気者になってしまった。
寂しいけど...
でも、友達が出来て嬉しそうなだいちゃんを見ると私も嬉しかった。
｢だいちゃん、今日いっぱい友達できたね｣
佐｢うん！すごく楽しかった｣
｢よかったね！どんなこと話したの？｣
佐｢いろんなこと！転校するまでにいっぱい話そうとか、いっぱい遊ぼうって！｣
満面の笑みで話すだいちゃん。
本当に楽しそうだった。
この調子で残りの時間も
たくさん楽しんでくれたらいいな。
そのお手伝いができるように
私も、常に笑顔でいようと思う。
佐｢...Aちゃん｣
｢ん？なーに？｣
佐｢...あの、えっと...｣
名前を呼んだかと思うと
急に言葉を詰まらせるだいちゃん。
｢ゆっくりでいいよ？｣
佐｢...ありがと。えっと...｣
｢うん｣
佐｢...今日照くんと、話してたね｣
珍しいなぁって思って...、と呟くだいちゃんの声は自信がなさげだった。
｢あー、話してたかも...意外と盛り上がっちゃって...｣
佐｢...そーなんだ｣
照との話が盛り上がったと言うのがなんとなく恥ずかしくて俯く。
隣のだいちゃんは元気がなさそうだった。
佐｢...何話してたの？｣
｢...えーっと...｣
言えない。
私がバラしたらサプライズじゃなくなっちゃう。
｢それは内緒！｣
明るく言ってみせるも、だいちゃんのテンションは戻らない。
｢...だいちゃん？どうした？｣
佐｢...ううん！なんでもない！｣
そう言って顔を上げただいちゃんは無理しているのが一目瞭然。
それでもだいちゃんの気遣いを無駄にしないように
｢そっかぁ！｣
気付かないフリをした。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
