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Aside
｢舘様ごめん！話しすぎちゃった｣
宮｢大丈夫だから気にしないで｣
裏で調理をしている舘様に謝りながら急いでエプロンをつける。
舘様もクラスで人気のイケメンのひとり。
だけど料理の腕前を評価されて今回は裏方なんだとか。
｢舘様が裏方ってもったいないね...｣
宮｢そんなことないって。Aと話しながらゆっくり働けるから俺は嬉しいけどね。｣
｢さすが舘様...｣
そんなこと言われたら女の子みんな好きになっちゃうじゃん...
深｢じゃあ店開けるよ〜｣
ふっかのひと言で教室が一気に賑やかになる。
｢今日はよろしくね｣
宮｢うん、こちらこそ｣
お互いに言葉を交わして自分の仕事に取り掛かる。
佐｢看板借りてくよ〜｣
｢え？あぁ、うん。｣
宣伝用の看板を取りに来た佐久間は制服姿だった。
あれ？佐久間はコスプレしないんだ...
佐久間かっこいいし、絶対人気出るのに。
でも、逆によかったのかも。
接客にまわっている男子、特に照、ふっか、阿部くん、渡辺くんの4人は女子に捕まったり写真を要求されたりしていることが多い。
佐久間があの中にいたら...考えただけで嫌になる。
.
｢舘様ほんとにごめん！休憩入って大丈夫だよ！｣
｢イケメンがいる｣と話題になったうちのクラスは大盛況だった。
想像以上にお客さんが多く、とても忙しい。
そのため、もう少し早く休憩に入るはずの舘様もシフトの時間をオーバーしてしまった。
宮｢俺まだいられるよ？｣
｢ううん！もうすぐ次のシフトの人がたくさん入ってくれるから大丈夫だよ！｣
宮｢でも、まだ落ち着かなそうでしょ？｣
｢大丈夫大丈夫！私もいるし！舘様ずっと働いているんだから、少しは休んで？｣
宮｢...じゃあ、お言葉に甘えようかな｣
舘様は困った顔で答えると、渡辺くんを連れて教室を出ていった。
舘様もかっこいいからすぐ囲まれちゃうんだろうな。
かっこいい人ってほんとに大変そう...
なんて考えながら、聞こえたオーダーに手を動かした。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
