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Aside
ほんの少し憂鬱な気分のまま当日を迎える。
1日目は校内公開日。
深｢ねえ見て！！｣
｢うわぁ！！！｣
突然聞こえた声に振り向けばコスプレをした3人が立っていた。
深｢どう？これ｣
じゃーん、と腕を広げるふっか。
医者のコスプレなのか、白衣を着て聴診器をぶら下げている。
｢うん、かっこいいと思う！｣
深｢ほんと！？｣
ふっかの弾けるような笑顔につられて口元が緩む。
｢阿部くんは...執事？｣
阿｢そう。お嬢様の目は節穴でございますか？なんつって｣
かの有名なセリフを言いながら微笑んだ阿部くんは黒いスーツがよく似合っていた。
｢照めっちゃかっこいいね...｣
岩｢...ありがと｣
深｢うわ！こいつ照れてる！｣
岩｢うるせえよ｣
照は黒を基調とした外国の警察官のような格好。
照のスタイルの良さが際立っていて、直視するのが恥ずかしいほどかっこよかった。
岩｢Aは接客しねえの？｣
｢私？しないしない。そういうのは可愛い子がやるものだから｣
深｢それならAの方が出た方がいいと思うけど...｣
｢いやいや、ないって｣
阿｢でもAが出たらある意味騒ぎになりそうだよね...｣
深｢あー、たしかに。じゃあ隠しといた方がいいわ。｣
よく分からない会話に納得した様子の3人に首を傾げる。
｢てかそんなことより！3人ともうちのビジュアル担当なんだから頑張ってね！｣
阿｢いやいや、2人はともかく俺はネタ枠だって｣
岩｢ビジュアル担当なんて翔太がいれば充分だろ｣
深｢そういえばなべは？｣
渡｢呼んだ？｣
阿｢あっはっは、なにそれ笑｣
登場した渡辺くんは有名な某シ〇モンの着ぐるみを着ていた。
｢ふふっ、似てる...笑｣
渡｢女子みんなそれ言う...｣
『翔太くん！はやく！』
岩｢翔太呼ばれてるよ？｣
渡｢ちっ、だりい...｣
怠そうに首をおさえながら呼ばれた方へ行く渡辺くん。
あっという間に女子に囲まれて姿が見えなくなってしまった。
｢渡辺くんって人気なんだね...｣
阿｢だね...｣
深｢いいなぁー、俺も女子にチヤホヤされてぇ...｣
岩｢たぶんお前は無理｣
｢なんでだよ！！わからねえだろ！！！｣
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
