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Aside
深｢じゃあお疲れ様でしたー！明日は精一杯楽しみましょー！｣
時間が経つのはあっという間で
気がつけば文化祭前日。
何とか準備も終わって、みんな帰っていく。
深｢んじゃ、俺らも部活行くわ〜おつかれ！｣
｢うん、頑張ってね｣
岩｢明日楽しもうな｣
照の大きい手が頭をポンッと撫でる。
照にキスされた次の日、照はいつも通り朝迎えに来てくれた。
そして、ちゃんと目を見て謝ってくれた。
結局理由は聞けなかったけど
でも、早く前みたいに戻りたかったから
私は何もなかったことにした。
けれど...
あれ以来、若干スキンシップが増えたのは気のせいかな...？
阿｢よし、じゃあ俺らも最終確認だけして帰ろっか｣
｢そうだね｣
みんなが帰った教室に、阿部くんと私と佐久間の3人だけが残っていた。
『さっくんだ！！！』
突然教室内に響いた女の子の声。
振り向くといかにも女の子という感じの可愛い子が入口のとこに立っていた。
佐｢友梨...｣
ユリ、と呼ばれたその子は佐久間に近づくと、そのまま勢いよく抱きついた。
友｢さっくん久しぶりだね｣
佐｢...何しに来たの｣
友｢さっくんが全然会いに来てくれないから、私が来てあげたんだよ？｣
佐久間って私以外に話せる女の子いたんだ...
抱き合うふたりの姿は恋人そのもの。
...嫌だ。
頭に浮かんだのはその言葉。
きっとこれは...嫉妬だ。
阿｢佐久間｣
突然佐久間の名前を呼んだ阿部くん。
その声に反応して振り向いた佐久間。
ふたりは目で会話しているようだった。
佐｢...ここじゃ邪魔になるから、どっか行こ｣
友｢うん、いいよ｣
佐久間が女の子の手を引いて教室を出ていく。
さっきのふたりの姿が頭から離れない。
なんとなく息苦しかった。
阿｢...大丈夫？｣
｢え？あぁ、うん。大丈夫...｣
心配そうに見つめる阿部くんと目が合う。
阿｢...さっきの子、佐久間の彼女じゃないよ｣
｢...え？｣
阿｢あのふたりは付き合ってない｣
突然そんなことを言い出した阿部くん。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
