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Aside
『失礼だけど、名前聞いてもいい？』
｢大丈夫だよ。AAです。｣
『Aね。私は伊波葵。』
｢葵ちゃん...かっこいい名前...｣
葵｢ちゃん付けなんてしなくていいから、葵って呼んで｣
｢わかった、よろしくね｣
なんだ...案外すぐに友達できるじゃん...
その後は葵とたくさん話をしてすっかり仲良くなった。
二｢じゃあそろそろ移動して〜｣
先生の言葉で続々と動き出すクラスメイトたち。
葵｢行こっか｣
当たり前のように一緒に行動してくれる葵。
その久しぶりの感じがすごく嬉しかった。
.
『えー、この学校に入学したからには...』
すっごくつまらない。
その話入学式で嫌というほど聞いたんですけど...
学年集会ってこのためだったの？
あーあ、二宮先生なんてあくびしてるし。
深｢なんか...つまんなくね？｣
隣から小声で話しかけてくるふっか。
｢うん、つまんない｣
深｢だよなぁ、遊ぼうぜ｣
｢いやだめでしょ｣
深｢大丈夫だって、みんな結構話してるし｣
確かに周りはわりと騒がしい。
それを注意しない先生もどうかと思うけど...
まあ先生もやる気無さそうだし、形式的だけなのかな？
｢でもさ、黙って前向いてなよ...｣
深｢えー、退屈...｣
｢注意されても知らないよ？｣
深｢大丈夫だって｣
｢分からないよ？ふっか目立つんだから｣
深｢かっこいいから？｣
｢いや顔が、｣
深｢だれが顔でかいだよ！！｣
｢まだ何も言ってないし...｣
『...ふふっ』
ふっかと話してると、後ろから聞こえたのは笑い声。
その声に反応して同時に振り返る。
『あ、ごめん...面白くて...』
そこに居たのは落ち着きのある大人な男の子。
深｢別に大丈夫だけど...えっと...？｣
『あー、宮舘涼太です』
｢あ、会計の人だ｣
宮｢そう、会計のひと｣
そう言って微笑む彼はすごく上品だった。
宮｢二人とも仲いいんだね｣
深｢まあな〜｣
｢いや、まあまあだけどね｣
深｢なんでだよ！！｣
『おいそこ！うるさいぞ！』
深｢あ、すいません｣
大声を出しすぎて注意されたふっか。
それを見た私たちは、他人のフリをしつつ必死に笑いをこらえていた。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
