regret【桃】 (ページ3)

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Aside

『うわ！またイチャイチャしてる！』

そんな時、突然響いた声。

｢もう！いい加減にしてよ、照！｣

岩｢うわ～、Aこっわ...｣

岩本照。
私たちのクラスメイト。

私たちが一緒にいるといつもからかってくる。

正直、うんざりしていた。

岩｢ほんとに男みてえ！｣

｢うるさい！！！｣

指をさして笑ってくる照がうざくて仕方がなかった。

佐｢...照くん、Aちゃんがかわいそうだよ？｣

岩｢大丈夫だろ！事実言っただけだし。｣

それでもなぜかだいちゃんと照は仲が良くて

だから私は突き放すことが出来なかった。

岩｢てか佐久間ちゃんと牛乳飲んでる？身長伸びてねえじゃん｣

佐｢...飲んでるもん｣

だいちゃんが見下されてる感じがしなくもないけど...

佐｢照くんにもね、伝えなきゃならないことがあるんだ｣

岩｢ん？なに？｣

佐｢あのね...僕、もうすぐ引っ越すんだ｣

岩｢...まじで？｣

佐｢うん...だからもう少しで転校する｣

悲しそうな表情をする照に、さっきまでの威勢はもう残っていなかった。

岩｢...そうなんだ｣

佐｢うん...ごめんね｣

岩｢なんでお前が謝るんだよ！俺全然寂しくなんかねえから！｣

強がっていることがバレバレの照に、だいちゃんも微笑んだ。

岩｢...残りの時間、いっぱい遊ぶぞ！｣

佐｢うん！｣

｢照泣きそうじゃん...笑｣

岩｢は！？お前入れてやらねえからな！｣

｢だいちゃんは私と遊ぶからいいもん！｣

岩｢佐久間とは俺が遊ぶんだよ！！｣

またくだらない言い合いをする私たちを

だいちゃんは楽しそうに見つめていた。