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岩本side
深｢えー！！まじで！？｣
阿｢いや、1位っていっても数学だけだし...｣
深｢でも全国で1位でしょ？すげえよ...｣
阿｢ほんとにそんなことないって...｣
ふっかの謎発言の後、なぜか意気投合したふたり。
すっかり打ち解けてずっと話している。
深｢そういえばさ、照｣
岩｢ん？｣
深｢あの佐久間って人、Aと幼なじみなの？｣
岩｢うん、そうだよ｣
深｢でも中学は別なんだ｣
岩｢あいつ、小学校の途中で転校してるから｣
阿｢そう、佐久間は途中からうちの小学校きたんだよね〜｣
そうなのか、と相槌を打つふっか。
阿｢それにしても、Aさんだっけ？あの子すごくかわいいね｣
深｢だろ！？かわいいよな！？｣
岩｢ふっかうるさい｣
深｢なんだよ、お前も思ってるくせに...｣
ふっかは口をとがらせて、椅子に座り直した。
岩｢てか、阿部もそんなこと言うんだな｣
阿｢あんまりないんだけどね〜、あのレベルの子はなかなかいないからびっくりしちゃって｣
深｢わかるわ〜でもだめだよ？Aはひか、｣
岩｢ふっか｣
こいつ...口滑らせそうになってるし...
阿｢ん？｣
深｢いや、なんでもない｣
阿部が鈍くて助かった...
深｢話変わるけどさ、佐久間ってすげえ派手な見た目してるよな〜｣
岩｢それお前が言う？｣
阿｢それも照が言う？｣
岩｢俺そこまで派手じゃないし...｣
ふっかは明るい茶髪に左耳にはフープピアス。
ふっかもなかなか派手だと思うけど...
それに比べて俺はそこまで明るくない髪色。
まあピアスは少し多いかもしれないけど...
岩｢いつから佐久間は髪染めたの？｣
阿｢つい最近だよ？人柄が変わったのは中学の時だけどね｣
深｢へえー...またなんで髪染めたのかね？｣
阿｢俺も気になって聞いてみたけど『みんな暗いから1人ぐらい明るく染めてもいいと思わない？』ってよく分からないこと言ってたから、まあ大した理由はないんじゃない？｣
岩｢...そっか｣
佐久間もひとりで頑張ってたんだな。
よっぽどの決意がないとあそこまで変わろうと思えない。
...ほんとに強いやつだよ、佐久間は。
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作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
