10 ページ11
岩本side
岩｢ただいまぁ〜｣
深｢なに？また借りてきたの？｣
ニヤニヤしながら話すこいつは深澤辰哉。
1年の時に同じクラスになって、部活まで被ったおかげですぐに仲良くなった。
岩｢純粋に忘れただけだから｣
深｢またまたぁ〜ほんとは心配で仕方ないんでしょ？｣
正直に言うと、ふっかの言う通り。
本当は教科書なんて忘れてない。
Aに会うための口実だ。
.
『あいつ可愛くね？』
『わかる〜、この学年で1番だよな』
ある日、何気なく聞こえてきた男達の会話。
深｢ねえ！可愛い子だって！見に行こうぜ！｣
岩｢いや、俺興味無いって、｣
俺の言葉を聞こうともしないふっかに手を引かれて廊下に出る。
深｢ほら！見ろよ！絶対あの子じゃん！｣
岩｢え？どれ？｣
深｢あの子だって！ほら、こっち来てるよ...｣
岩｢えー？まじでわからねぇ...｣
ふっかに言われても、休み時間で賑わった廊下で人を探すのは難しい。
深｢やばい、目合った！｣
｢あ、照じゃん｣
深｢え？｣
岩｢あ、A｣
偶然だね、とニコニコ笑うA。
混乱した様子で俺とAを交互に見るふっか。
岩｢...なに？｣
深｢いや、なにじゃなくて...え？知り合い？｣
岩｢知り合いも何も...同じ小学校だし｣
深｢お前...もっと早く紹介しろよ...｣
岩｢...可愛いやつってこいつのこと？｣
深｢ばっ、あたりまえだろ！！｣
ふと周りを見渡してみると、何人かの男と目が合う。
...Aってこんなに人気あったの？
目線を前に戻すと、困惑した表情のAと目が合う。
岩｢あぁ、ごめん。こいつふっか、俺の友達。｣
｢ふっか？｣
深｢そう！深澤辰哉だからふっか！よろしくね〜｣
｢AAです。よろしく。｣
簡単に自己紹介を済ませたふたり。
...ふっかの目、ハートになっているし。
小学校ではそこまで気にしてなかったのに
Aがモテていると知った今
今までに感じたことがない不安がよぎる。
...取られたり、しないよな？
あいつは佐久間が好きだから。
そうは思うものの不安なものは不安。
それから定期的に会いに行って様子を見るようになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なあや。
| 作成日時：2020年6月28日 2時
