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田中side


渡「...最近女遊びやめたの?」


田「え?あー...うん」


渡「珍しいな」


田「まあ、飽きちゃって...」






Aがきっかけなんて言えるわけないよな。






渡「...Aとさ、仲良かったんだろ?」


田「え?」






...俺、しょっぴーにその話したっけ?






驚いた様子の俺を見たしょっぴーは小さく笑った。






渡「前にさ、一緒にいるところ偶然見ちゃってさ...」


田「...そういうこと」







またもや流れる沈黙。






...もしかしてしょっぴーは






俺がAにしたことも聞いているのかな。







そりゃ聞いてるか。付き合ってるんだもんな。








田「あのさ」


渡「ん?」


田「...Aのこと、本当にごめん」


渡「...なにが?」


田「なにって、」


渡「隠してたこと?俺そんなことで怒るほど心狭くねえから」






そう言って笑うしょっぴー。






田「いや、そうじゃなくて、」


渡「あー、元カノのこと?それも樹は悪くねえだろ。」






...もしかしてA、言ってないの?







あいつ...本当にどこまで優しいんだろう。






でも、しょっぴーが知らないなら






わざわざ話すこともないか。






幸せな雰囲気を壊すようなことをしなくてもいいか。








自分でも本当にずるいと思うけど







Aの優しさに甘えさせてもらおう。







俺は過去の過ちを隠すことにした。







田「...ありがとう」


渡「おう」







また沈黙が流れる。







その沈黙が苦しくて、無理やり話題を作る。








田「...Aとは上手くいってんの?」


渡「うん、なんとか」


田「そっか、よかったな」


渡「うん、幸せだよほんとに」







そう言って目を細めたしょっぴーは今までに見たことがないくらい幸せそうだった。







あー、失敗した。








なんで自分の傷をえぐるようなこと聞いたんだろ。









余計苦しくなっただけじゃん。







胸の痛みに耐えている時







しょっぴーが口を開く。







渡「...昔さ、一時期口をきかない時あったよな」


田「...あー、あったね」







そう言われて思い出す、まだ隣に住んでいた時のこと。

.→←田中と渡辺



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作者名:なあや。 | 作成日時:2020年7月4日 0時

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