[Elext City] Ⅲ (ページ18)

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向井「きょも！何で昨日俺んとこ来てくれへんかったん！？」
Kyomo『え…いや、たまにはいいかなぁって…』
向井「いっつもお昼ごはん時は来る言うてくれたやん！俺ずーーーっと待ってたんやで！？きょものあほあほあほ～!!!!」
Kyomo『何その面倒臭い彼女みたいなの…好きな配信者の人の配信聞いて食べたらいいじゃん…』

向井「めめきゅんはめめきゅん、きょもはきょも！めめきゅんは俺の事見てくれへんもん…」
Kyomo『何お前…気持ち悪…』
向井「という訳で今日は連れて帰ります。USB入って！」
Kyomo『えぇ…』
向井「どんだけの日おらんかったと思ってるんよ！」
松村「向井さん、作業の邪魔なんで帰ってください」

最早こういう感じは日常茶飯事。
最近は深澤と岩本が野次馬かのように観戦(実際野次馬しているのは深澤だけだけど)している。
今は本社だけだけど、近頃スマートスピーカーのAIとして搭載出来るように松村が頑張っている。

…ただ、1つだけ心配なのが、あの時の一件以来から、阿部が姿を見せていないという事だ。
会社も無断欠勤が続いていて、もう退職扱いとするかどうかを今上層部の方々が話しているらしい。
それでもラウールも、サーバーやコンテンツについての要望が来るようになったので、徐々に仕事の量は増えつつあった。
もしかしたらまた戻ってくるかもしれない、なんて思いつつも、その仕事をこなしていくしかラウールには出来ない。