[Elext City] Ⅱ (ページ35)

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Fuka《ふわぁ…》
Hika《欠伸すんな》
Fuka《ちょっとくらいいいじゃんか！前ちょっとひかるがおかしくなってた時に面倒見てあげたのはどこの誰～？》
Hika《その時に関しての事は礼を言う。だがそれとこれとは別だ》
Fuka《ひかるの意地悪》

神殿内では最早名物のようなHikaとFukaのそんな会話が繰り広げられていた。
バグがまだ見つかっていないから厳戒態勢だとはいえ、「偶像様」の護衛が主な任務、という設定の彼等は今日もそんなくだらない会話をしながら1日を過ごす。

Fuka《…んあ？》
Hika《何か異常が発生している。これは…C街か？》
事件などに関しては全て彼等、神官NPC全員に通知が行くようになっている。
猫背気味だった背筋をしゃん、と伸ばしたFukaは「何かいつもより酷い暴れ方…？誰これ？」と呟く。
その時だった。

Juri《Hikaさん！Fukaさん！》
Hika《Juri？どうかしたのか》
Juri《あ、あの、その、人型のバグが暴れていて、》
Fuka《例の人型のバグ？》
Juri《た、助けてください！》

案内役であるJuriがこんな事を言うなんて珍しい。
HikaとFukaは他の神官NPCに「偶像様」の警備を一時的に任せると、Juriの案内の元その人型のバグがいる…らしい場所へと向かった。

《縺ゅj縺後→縺??∵ｨｹ》

＊

Fuka《！？…ごめん、ちょっと待って》
Juri《えっ？》
Hika《すまない、緊急事態だ、「偶像様」に誰かが干渉している》
Juri《で、でも、》
Fuka《ごめんねJuri、すぐ戻るから！》
Juri《ま、待ってください！》

数分後、あるいはもっと短いのかもしれない。
2人がJuriの案内の元Central Townから出ようとしたその時、2人の中に「偶像様に何者かが干渉している」というメッセージが届いた。
Juriの制止を振り切り、「偶像様」の護衛が主な任務である2人は急いで神殿へ向かう。
そんな2人を、Juriは少し悲しそうな目で見つめ、そして、その後を追った。