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ころんが酒の封を開けようとしたとき、ピンポーンとインターホンが鳴った。
グチグチ文句を言いながら玄関に行くころん。
一応すとぷりはうすの家主ではあるから。

少したったら不機嫌なころんと分厚いコートを着たるぅとがリビングに入ってきた。

「るぅと、なんかころんに言ったの?w」

「特に何も、ころちゃんが勝手に不機嫌なだけです。」

るぅとがにこっと微笑む。
多分何かしたんだろうな、と二人は察した。

「それにしても、るぅとくん遅かったね。」

「電車が遅延してたんです。」

そういえば、さっき緊急地震速報でJアラートが鳴っていた。
結局そこまで大したことなくて一時的にネットで「震度3」がトレンド入りしていた。

「さっきの地震ね。」

ころんが言うと、るぅとが頷いた。
そして、「あ。」と何かを思い出したように声を出した。

「その時、駅のホームで迷子になっていた男の子がいたんですけど、
 高校生くらいの女の子二人が親を探してるのを見かけて。」

「それが?」

当たり前、といえばそうではないけれど、よく聞く話だ。
それでもるぅとはにこにこと顔を赤らめていた。

「その子たちのバッグに僕たちのアクキーがついてたんですよ。」

「もしかしてリスナーさん?」

「そうみたいです、僕もう、嬉しくってッ……!」

嬉しそうに語るるぅとを見て、さとみを少し口角をあげていた。
それからるぅとの頭に手を伸ばし、わしゃわしゃと撫でた。

「えへッ、なんですかッ」

「なんとなくだよ。」

「さとみくん今酔ってるから。」

ころんがそう言うと、あー、とるぅとも納得したようだった。



「莉犬?どうかしましたか?」

莉犬は一人考えていた。

「いや、まあ。」



「現実だとこんなにみんな優しいのに、ネットの世界になると互いに足を引っ張りあうのは
 なんでかな、って。」

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榎宮 - すみません、下はコピペミスです。削除していただいて構いません。 (2023年1月30日 16時) (レス) id: 94a0f96e06 (このIDを非表示/違反報告)
榎宮 - 『やられたからやり返す』心の低年齢様が多い故の騒ぎですが仕掛けた方と仕掛けられた方、どちらが悪いんでしょうか。考えさせられる作品、ありがとうございます。 (2023年1月30日 16時) (レス) id: 94a0f96e06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さうざんとりーふ | 作成日時:2023年1月17日 20時

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