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何の恥ずかしげも無く、鍛錬を再開するものだから、私は正直からかわれただけとしか思っていなかった。
柱って怖いんだなぁ…
段々感情が付いてきた私は、満足していた。
それでも、疑問は消えなかった。
なんで、1人の人間と接しただけで今まで芽生えなかった感情が出てきたのか。
多分理由は、人によって違うだろう。
恐怖、羞恥、慈愛、悲しみ、怒り。
そのどれかを強く強く感じればきっと感情は戻る。
それからというものの、私は悩む事が多くなった。
私が佇む度に、彼は手を差し伸べてくれた。
心配してくれた。
話を聞いてくれた。
声をかけてくれた。
もう炎柱は、私にとって、「彼」と呼ぶにはあまりにも無責任だった。
表面上は「師範」と呼んでいたが。
考えている時、私は先に進めなかった。
一度に一つの事しかできないの。不器用だから。
「む!!どうした!!また浮かない顔をして!」
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作者名:柊 | 作成日時:2020年10月22日 20時