8UPPERS ......Another Story Film 3 (ページ6)

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社会の夢ページ6

Jacky side.

Macはまだ降りてきていなかったが、
いつものことなので、
先に皆で朝食を食べることにした。
JohnnyとToppoと俺で準備していると、
他の3人は思いおもいのことをしていた。
さっき、何となくつけたテレビからは
落ち着いた女性の声が流れてくる。

『政府は道路交通法を見直し、
新たな法律と罰則の制定を本国会中に
制定することを決定しました。
近年は飲酒運転による事故や事件が増え……』

『新国立遊園地の建設に伴う巨額の費用に
不満が高まる中、日本遊具協会は新たな
デザインの遊具を政府に提案したことが
発表されました。10年後に完成予定の……』

「ほんま、最近の政府はあてにならんね」
「せやなぁ、おるだけで邪魔やわ」
ToppoとJohnnyが抗議の声をあげる。
「自分等の頭の悪さに
はよう気づいてくれんかいな」
「頭悪いんやから、気づけへんのとちゃう？」
「だから、俺らがおるんやろ？」
Gumが二人の会話に参加し始めた。
「なぁ、Gumちゃんは
この社会をどないしたいん？」
「んー、動物が住みやすいようにしたいなぁ。
Johnnyはどうしたい？」
「無駄を無くしたい。そうすれば、
いろんなとこにお金が回るやろ？そんで、
充実した社会を作りたい。Toppoは？」
「俺はみんなが幸せなら、それでええよ」
「Aceは？」
「ん？俺はスポーツ選手の環境改善かな？」

きゃっきゃと夢を語り合う若い彼らをよそに
テレビは喋り続ける。

『今朝3時頃……』