騒ぐ部下 ページ12
ρ side.
無駄足だった。
バーに突入した時、8UPPERSの様子から
夢は誘拐なんてされていないことは
すぐに分かった。
男とやりあったのは、ただ単に
むしゃくしゃしていたからだ。
だが、あいつの実力はよく分かった。
……自分は相手にならない。
本気を出していなかったのは、
お互い同じだろう。
でも、自分の4割に対し、相手は1割、
いや、それ以下の力しか
出していないようだった。
……血の味がする。
無意識のうちに唇を噛んでいた。
家の無駄に重い扉を押し開けると、
人々の騒ぎ声が流れてきた。
目の前を走り過ぎようとした部下が
わざわざ立ち止まって、深々と頭を下げる。
｢何があった？｣
しかし、彼は答えず、
私の周りで何かを探している。
もう一度、質問すると、彼は口ごもった。
……面倒くさい。
｢後に分かるのだから、とっとと言え｣
｢ρ様、ξ様は？｣
｢あいつは自分の意思で
始末屋のとこへ行ってた｣
｢……っ！！それは本当ですか！？｣
掴みかかってきそうな勢いで
部下は詰め寄ってくる。
私が頷くと、彼は心底驚いたようだった。
｢η様がξ様は、始末屋に襲われて、
そのー……、天に召されたと仰いました故に｣
……あの、馬鹿が。
｢始末屋は理由もなく、
そんなことするやつらではない｣
｢では、ξ様は？迎えに行かれたのでは？？｣
そんなこと……。
｢私の知ったこっちゃない｣
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文(プロフ) - とても面白いです！私も今年受験生ですが、一緒に頑張りましょう！ (2015年1月10日 15時) (
レス) id: e9c53f981d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：放浪記 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=horoki
作成日時：2014年5月4日 18時
