8UPPERS ......Another Story Film 3 (ページ1)

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Ace side.

夢が帰った後、みんなと解散して
そのまま寝床に付いた。
なんかいろいろあったなぁ、今日。
そんなことを考えながら、寝た。

特に何も起こることがないまま、
外が明るくなってきた。
でも、お構いなしに寝ようと思った。
どうせ、今日は作戦会議の方に
回されるだろうし。

……と、そこに。
「Ace、俺やで。入ってええか？」
珍しくToppoが来た。
もちろんOKして部屋に入ってもらう。
「あかんでぇ、鍵ちゃんと閉めな。
Jackyに怒られるで？」
「だって、面倒いもん」
Toppoはやれやれといった感じで
俺のいるベットに腰掛けた。

俺は寝たまま、話しかけた。
「で、こんな朝早くからどないしたん？」
「おん、実は昨日Nominativeについて
情報屋使うて調べてみたんや」
Nominative、夢の家族が所属する組織やな。
情報屋はその名の通り、情報を提供する
組織で、表社会から裏社会まで、幅広い
情報網があって、信用度が高い。
「で？収穫は？」
「詳しい事はみんなの前で言う」
「じゃあ何で来たん？」
一呼吸あった。
「実はな、言うか言わまいか迷てる事が
あってな」
特徴的な声が低くなった。
「それが……、夢の事について
調べてたら、なんか知らへんけど、
必ずと言ってもいいほど、“横山裕”って
出てくんねん。おかしいやろ？」
横山裕、つまりMacのこと。
確か、夢はMacに会いたがってたよな？
なんか関係でもあんねやろうか？

俺は勢いをつけて起きあがり、
Toppoの隣に胡座を掻いた。
「とりあえず、情報集める上で
Johnnyには言っておこう？あと、Jackyにも。
Jackyは小さい頃からずっと一緒だから
何か知ってるかもしらんやん。たいした事
無いんやったら、それ以上考えるんはやめよう」
誰にだって、詮索されたくない過去が
あるんやから……。

「おん、分かった。ありがとうな」
そう言うと彼は立ち上がって、
ドアの方へ向かった。
「あっ！」
「どないした？」
すると、くるりと振り返り、
ドアノブを捻りながら、一言。
「店、手伝ってぇな」