いーとみー外伝 (ページ10)

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３-⑤ ページ10

そして、誕生日当日。

「安田っ、おはよう！」
「おはようございます繭華様」

彼女は珍しく早起きやった。
にっこり笑ってそう返すと

「えへへ」

嬉しそうに笑う。
う、か…可愛い…。

彼女はそのままウォークインクローゼットに向かった。

「どれにしようかな…」

お嬢様は着る服は自分で選ぶ。
そこで思い出した。

(あ！せや！)

俺はダッシュで執事室に戻って、プレゼントの入った箱を手にした。

タイミング的にちょうどよかった言うんもある。
きっと今日は昼はお出かけやから、というのもある。

けど、何よりも俺が
はよ彼女が自分の選んだプレゼントを身に付けているのを、見たかったんやと思う。

「安田！やーすーだ！今日の服これ…」
「あっ、はっ、はいお嬢様！」

箱を持ってとりあえず部屋に戻ると彼女が待ちくたびれていたので
とりあえず部屋に箱を置いて彼女の選んだ服を取ってやる。

「靴は…」
「あ、今日はええですよ、選ばんくて」
「え？でも今日お出かけじゃ…」
「まあまあ‪w」