いーとみー外伝 (ページ28)

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６-⑤ ページ28

次の日。
学校でも一日俺は上の空。

せやけど「どうしてんお前」と聞かれても
特段悪い気分はせえへんかった。

むしろ得意な気持ちやったというか。

(あんな綺麗な子、会うたことなかった)
(お前らかてあの子のこと知らんやろ？)
(俺はお前らの知らない綺麗なもんを知ってんねんぞ)

そしてその後には必ず

(…会いたいなぁ)

と思った。

その頃は気づかんかったけどそれは多分きっと初恋の萌芽で。
思い出したらキリがなかった。

「ちょっ…とだけ。ちょっと覗くだけ、やから」

果たして、施設に急ぎめで戻った後何となく昨日と同じ帽子を被って、あの御屋敷の前に向かう。

(おった………！)

車から出てくる丸山さんと…あの子。

(やっぱり可愛い…………)

禁忌を犯しているようでド○○キしたのもある。

次の日も。

(ちょっとだけ…)

またその次の日も

(ちょっとだけやから…)

またまたその次の日も

(…いや、ほんまはじっっっくり見たいけど)

同じように俺は御屋敷に向かった。