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６-�� ページ26
そんなある日のことやった。
「見に行く？僕のお嬢様」
とある家の執事であることを打ち明けられ、そんなことを言われた。
今になって思えば、彼は俺がどんな反応をするのか見たかったんやと思う。
いつか、自分が執事の職を退いた時のために。
繭華様が、自分といる時より楽しい顔をしてくれるであろう執事を探すために。
「なーなー、丸山さんってほんまに執事さんなん？」
「ほんまやで？
ほんまお転婆娘で世話が焼けるわ」
「ふーん…」
俺はその時たまたま被っていた帽子を目深に被り直した。
そして
「ほーら見てみ？あれが僕のお嬢様」
俺は彼女と出会ったんや。
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作者名：よつげ | 作成日時：2019年6月22日 21時
