いーとみー外伝 (ページ13)

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４-① ページ13

それは、俺があの子の執事になってから早一年という頃

繭華様が起きる前にふらっとダイニングを通った時のこと。

「…並原さん、今日の繭華様のご飯、少なくないですか？」
「あっ、はい…今日からご飯の量を少なくして欲しいと、繭華様から」

なる…ほ？いや、なるほでない。

えっ？あの子が？
お嬢様が言うたん？
はて…

ご飯の量を少なく

急にそう言い出したことに関して考えられることは二つ。

一つは具合が悪い。
もう一つは…ダイエット。

…何にせよ。
あのぐうたら娘を起こさんことには始まらんな。

繭華様のお部屋に向かう。

ｺﾝｺﾝ、ｶﾞﾁｬ

「おはようございます繭華お嬢様、朝ですよー」
「んんんー…」

繭華様が一分くらいかけてのそーー…っと起き上がる。

とは言ってもこの頃はまだマシな方や。
これからもっと酷くなることはこの頃の俺は知らない。