いーとみー外伝 (ページ11)

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３-⑥ ページ11

部屋に戻って、まずはお嬢様が選んだ洋服を着せる。

毎回、お嬢様のパジャマのボタンを一個ずつ取る時と、服を着せてボタンを留めたりファスナーを上げたりする時がすごく緊張する。

俺の方が背が高いから、彼女を見下ろすと見てはいけないものを見ている感じがして
若干薄目で最初はやっとった。今もまだド○○キはしてる。毎日。

「…さて、お嬢様
ベッドにお座り下さい」

彼女を不器用ながらベッドに座るようエスコートすると

先程置いておいた箱を持ってくる。

「じゃん」
「プレゼント？」
「そう。お誕生日おめでとうございます
僕からのささやかなプレゼントです」

そう言って

ゆっくりリボンを解いた。

箱を開けると、目の前で小さく「わぁ」と声を上げる可愛い女のコ。

ちらっと見るととても嬉しそうな顔をしていて

ああ、この笑顔を見るために僕は大金を叩いたのだと実感した(今思えば大したお金とちゃうけど)。
給料4分の３が報われた気がした。

そっと、片方ずつゆっくりと靴を履かせる。
細い足首に、守ってあげたいような気がしてくる。

俺が選んだのは恐らく夏のサンダルの類のおしゃれなやつ。
彼女のあまり灼けてない肌によく合っていた。

「…ん、どう？」

両方履かせ終えると、彼女はぴょんとベッドから立ち上がり姿見の前へ行き

くるっと一回転。
そして角度を変えてもう一度見る。

「すっごい可愛い…」

すごく嬉しそうな顔で眺めている。

ああ、ほんまよかったなぁ…