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朝起きたら、いつの間にか俺が章 大に抱きついてて
ガバッと起き上がって思わず服を着てることを確認する。
良かった…。いや触らん言うといて普通に抱きついてんのは良くはないけど。
しかしまあ、ええ顔で寝てる。
そーっと再び布団に潜り込んで、正面から章 大の寝顔を眺めた。
俺の布団、これからしばらく章 大の匂いすんのかなぁ…
え、やっば。そんなん寝られへんて。
想像しただけで下半身に熱が…
「…中２か」
起き上がって首を振って、そっと布団から出る。
朝飯作って気紛らわそ。
と、その時
バサッと音がして、振り返ると章 大が目見開いて青ざめた顔してた。
「あ、起きた？」
「おはよう…」
「うん、おはよ。俺も起きたばっかやから朝飯作」
「やってもうた…」
え、いやいや何もやってへんよ！？
俺はそこそこ色々と幸せでしたけど！？
「あかん、俺帰る」
嘘やん？起きたばっかやで？
この後一緒に朝飯食べて駅まで送る予定やったんやで？
「え、待ってよ今から朝飯作んねんけど」
「大至急帰る！」
えええええ…
たまに出現するこの駄々っ子ヤスくんは、テコでも言う事聞かへん。
し、なんならもう既に荷物掴んで玄関向かってる。
あ、でもバッグもちゃんと持ってはくれてる。
ありがたいっちゃありがたいけど…ここで帰るんやったらまた届けたろかと思ったのに。
「もうちょっとおってもええやん」
そらこれが最後のチャンス(？)やと思っとったけど、あまりにも呆気なさすぎるって。
でも章 大はこっち指さしてきっぱりと言った。
「百歩譲って昨日のこれはなかったことにしとくけど
金輪際こんなことはなしやからな！」
渾身のダブルパンチ炸裂。
俺の最後のチャンスはなかったことにされてまうんか…お前はそう出来るんやな…。
そして
金輪際もうこんなことはないらしい。
分かってたよ。分かってたけど。
勝手とはいえ幸せやったさっきまでを、お前は簡単になかったことに出来るんやな。
「しんど…」
顔見られてへんよな？
多分俺、めっちゃ泣きそうな顔なってた。
よろよろと寝室に逆戻りしてベッドに身を投げ出せば
さっきまであいつが寝そべってた辺りの布団はやっぱりほんのりあいつの匂いが残ってて
こんな時でも俺のんは素直に反応した。
ほんまアホみたいや。中２や。
「っ…はぁ…くっそ…」
こんなことなら襲っとけばよかったなんて身勝手なことを思いながら
屹立したそれもそのままにしてちょっと泣いた。
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みき(プロフ) - 番外編の更新ありがとうございます！！とっても良いです〜〜(//∇//)もう一個のお話もぜひ！読みたいです！！ (2020年7月27日 9時) (
レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
kyymm1(プロフ) - よつげ腐垢様！お久しぶりです！チョコレートボックスから拝見させていただいています！ついに番外編書かれるのでしょうか？楽しみにお待ちしています！ (2020年7月26日 6時) (レス) id: 90bf7eb55b (このIDを非表示/違反報告)
こずえ(プロフ) - 今回も読んでいると胸がきゅんとなる。感情の描写が丁寧なところが好きです。花火大会の夜のシーンが美しくて泣けるくらい好きです。いっぱい泣いたけど最後は幸せになれてよかった(泣)完結おめでとうございます！少し寂しいけど番外編もお待ちしております！ (2020年7月7日 0時) (レス) id: 0dd2759278 (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当にこのお話が大好きで、苦しくて切なくて泣きながら読ませていただきました。番外編もヨコヒナもめちゃくちゃ楽しみにしてます！！！最初から読み直してきます！ (2020年7月6日 12時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてありがとうございます！切ない大倉くんサイドのお話も、本当に更新が待ち遠しく、楽しみでした！番外編も、ヨコヒナのお話も楽しみです！ (2020年7月6日 2時) (レス) id: eb998853f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よつげ腐垢 | 作成日時：2020年6月19日 22時
